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2024年4月24日

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食品製造業向けロボット導入ガイドライン完成—安全と効率の向上をサポート

「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定(農水省)

農林水産省は、食品製造業界の生産性向上を目指し、先進技術の導入支援に注力しています。特に、ロボット技術の活用が期待されている中、HACCP(ハザード分析重要管理点)基準に準じた衛生管理が課題となっていました。

この問題を解決するために、農林水産省は業界関係者と共同で、ロボットを含む先端技術を衛生的に利用するための新しいガイドラインを作成し、それを公開しました。

このガイドラインは、令和3年6月の食品衛生法改正により、全食品事業者に対してHACCPに基づく衛生管理が必須とされたことに対応するものです。

食品製造現場でロボットを導入する際、システムインテグレーターや機械製造業者もこの基準を理解し、適切な対応が求められていますが、これまでのガイドラインでは具体的な対策が不足していました。

そこで農林水産省は、一般社団法人日本惣菜協会を中心にしたコンソーシアムを組成し、該当技術の衛生的な使用に関する様々な留意点を網羅したガイドラインを策定。これにより、食品の安全を保ちながら効率的な生産体制の構築が可能となります。

公開されたガイドラインには、ロボット導入を計画している食品製造事業者や、新たに食品分野に進出を考える機械メーカー、システムインテグレーターにとって、実用的な情報が満載です。具体的には、ロボットシステムの選定から設置、運用開始前のチェックポイント、維持管理、必要な教育内容まで、段階ごとに詳細なガイドが提供されています。

このガイドラインは、食品製造現場でのロボット導入を安全かつ衛生的に行うための具体的な手順や注意点が示されており、多くの業界関係者がその作成に協力しています。これにより、食品産業における効率化と品質の向上が一層促進されることでしょう。

詳細は農林水産省の公式ウェブサイトおよび直接のガイドラインリンクから確認することができます。食品製造事業者や技術提供者は、このガイドラインを参照することで、最新の衛生管理基準に準じた技術導入の支援を受けられます。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ