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2024年11月12日

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高校新卒者の内定率49.9%!求人倍率4.27倍で神奈川県の求人数が7.1%増加

令和7年3月新規学校卒業予定者職業紹介状況(令和6年9月末現在)(神奈川労働局)

神奈川労働局が発表した令和7年3月卒業予定の高校生に関する職業紹介状況のデータによると、求人倍率は4.27倍、内定率は49.9%と、前年同月比で増加しています。特に注目すべきは求人数が前年同期比で7.1%増加している点です。このデータは、高校生の就職活動におけるポジティブな傾向を示しており、求人数の増加が新卒者の就職活動を後押ししていることがわかります。内定者数も前年と比べて3.4%増加しており、男女別では男性が2.1%、女性が5.8%増加しています。

この報告書では、業種別の求人状況も詳しく分析されています。建設業や製造業といった業界では特に求人が増加しており、建設業では8.9%の増加、製造業では3.6%の増加が見られました。製造業の中でも、特にパルプ・紙加工品製造業や石油製品・石炭製品製造業での増加が顕著です。一方で、ゴム製品製造業や金属製品製造業では減少が見られました。サービス業や運輸業、宿泊業・飲食サービス業においても求人が大幅に増加しており、宿泊業と飲食サービス業では37.7%という大幅な増加が記録されています。

また、企業規模別のデータも示されており、従業員数500人以上の大企業では求人が大幅に増加しています。特に従業員数500~999人の企業では20.5%、従業員数1,000人以上の企業では16.7%の増加が見られ、これらの企業が積極的に新卒者を採用していることが明らかになっています。一方で、従業員数300~499人の企業では求人がわずかに減少していますが、全体的には企業規模にかかわらず求人は堅調に推移しています。

この報告書によれば、ハローワークでは学校と連携し、卒業までに就職希望者全員が内定を得られるよう支援を行っていることが記載されています。特に、求人倍率が高い業界では、より多くの選択肢が新卒者に提供されているため、就職活動が順調に進む可能性が高いと考えられます。求人倍率が高い業界の例として、情報通信業や運輸業、宿泊業が挙げられ、それぞれの業界で2ケタ台の成長率を記録しています。

地域別の求人倍率や就職内定率も報告されています。たとえば、地域ごとに求人倍率や就職内定率には大きな差異が見られるため、地域別の傾向も就職活動における重要な要素となっています。就職内定率が高い地域では、学生がより早期に内定を獲得しやすくなる一方で、求人倍率が低い地域では、求職者がより多くの競争を強いられることになります。特に求人倍率が高い地域では、求職者にとって有利な状況が続いています。

神奈川労働局は今後も引き続き、高校とハローワークが連携し、新卒者の就職支援に力を入れていくとしています。これにより、より多くの高校生が希望する職業に就くことができる環境が整備されていくと期待されています。また、各業界や企業は新卒者の採用活動を積極的に進めていることから、今後も求人数の増加が続くことが予想されます。新卒者にとっては、業界や地域によって異なる就職活動の状況を十分に理解し、適切なタイミングでの応募が求められます。

さらに、神奈川労働局のデータによれば、製造業では多くの職種で求人が増加しており、中でも電子部品・デバイス製造業や情報通信機械器具製造業で顕著な成長が見られます。これらの業界では技術革新が進んでおり、特にIT関連のスキルを持つ人材への需要が高まっています。一方で、伝統的な業界である繊維工業や家具製造業などでは、求人が限定的であることが示されています。こうしたデータを踏まえ、就職活動を行う高校生は、自身のスキルや志向に合った業界を選択することが重要です。

最後に、この報告書では、新卒者に対して企業側が求めるスキルや資格に関する情報も提供されています。多くの企業が求めるのは、基本的なコミュニケーション能力やチームワーク力、そして専門的な技術や知識です。特に製造業やIT業界では、技術系の資格やプログラミングスキルが重視されています。これに加えて、企業は新卒者のポテンシャルを評価し、長期的な成長を期待しているため、自身の強みや将来の目標を明確にし、積極的にアピールすることが求められます。

⇒ 詳しくは神奈川労働局のWEBサイトへ

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