2024年12月4日
労務・人事ニュース
鹿児島県で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜事例とその遺伝子解析の結果
鹿児島県で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜(国内10例目)の遺伝子解析及びNA亜型の確定について(農水省)
令和6年11月25日、鹿児島県出水市の農場で確認された高病原性鳥インフルエンザに関する重要な発表が行われました。農林水産省によると、この事例は国内で確認された10例目の疑似患畜であり、動物衛生研究部門の遺伝子解析により、高病原性鳥インフルエンザの患畜であることが確定しました。同時に、当該ウイルスのNA亜型がH5N1であることも明らかになりました。
今回の発表では、以下の重要な事実が確認されています。まず、11月20日に疑似患畜として特定された事例について、国立研究開発法人の動物衛生研究部門が遺伝子解析を実施し、高病原性とされる配列が確認されました。これに基づき、農林水産省は特定家畜伝染病防疫指針に従い、当該家きんを高病原性鳥インフルエンザの患畜と判定しました。また、動物衛生研究部門による検査の結果、ウイルスのNA亜型がH5N1であることが確認されました。
この事例について、いくつかの重要なポイントが強調されています。現段階では、鶏肉や鶏卵を食べることで人が鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はないとされています。消費者や関係者が根拠のない噂に惑わされることがないよう、正確な情報に基づく冷静な対応が求められています。また、現場での取材については、病気のまん延や農家のプライバシー侵害を防ぐため、特にヘリコプターやドローンを使用した取材が厳に慎まれるよう呼びかけられています。
今回の発表は、国内唯一の動物衛生に関する研究機関である動物衛生研究部門が実施した科学的解析に基づくものです。今後も迅速かつ正確な情報提供が行われる予定であり、生産者や消費者に対しては、確かな情報に基づく適切な対応が求められます。防疫対策を徹底し、さらなる感染拡大を防ぐため、関係者全体での協力が不可欠です。
農林水産省は引き続き防疫対策を強化し、適切な措置を講じることで、家きん農場や周辺地域の安全を確保する方針です。今回の事例を受け、関係者が慎重な対応を心がけることで、国内での感染拡大防止に努めていくことが期待されます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ