労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • トラック輸送の省エネ化を加速!最大8月8日まで申請可能な導入補助制度がスタート

2025年7月19日

労務・人事ニュース

トラック輸送の省エネ化を加速!最大8月8日まで申請可能な導入補助制度がスタート

Sponsored by 求人ボックス

輸送効率化を通じた更なる省エネ化に必要なシステムや車両に対する導入補助を開始します! ~ 令和7年度「トラック輸送省エネ化推進事業」の公募を開始します ~(国交省)

令和7年7月4日、国土交通省は輸送分野における省エネ化を一層推進するため、トラック輸送の効率化を目的とした補助制度を開始しました。この制度は、トラック事業者と荷主が連携して行う輸送全体の効率化に必要なシステムや車両の導入に対し、費用の一部を支援するものです。背景には、国内の運輸部門におけるエネルギー消費量の中でトラック輸送が約4割を占めており、その省エネ化が喫緊の課題となっている現状があります。

トラック業界では近年、運転手の労働環境改善やCO2排出削減の必要性から、効率的な輸送体制の構築が求められています。しかし、トラック事業者単独での取り組みには限界があり、物流の各プレイヤーが連携しなければ真の効率化は実現できません。今回の補助事業では、そのような連携による省エネルギー化への挑戦を後押しするものです。たとえば、車両の位置情報をリアルタイムで把握できる車両動態管理システムや、荷物の受け取り・積み下ろしをスムーズにする予約受付システムの導入にかかる費用が補助対象となります。また、1台で2台分の輸送が可能なダブル連結トラックや、車両とコンテナを分離して運用できるスワップボディコンテナ車両の導入も支援の対象です。

この補助制度の申請は、令和7年7月4日(金)から開始され、1次公募は7月14日(月)16時まで受け付けられます。さらに、2次公募は7月28日(月)から8月8日(金)16時まで実施されます。いずれも申請にあたっては、専用の補助事業ホームページから申請書類をダウンロードし、所定の期間内にアップロードする必要があります。補助事業の運営は、パシフィックコンサルタンツ株式会社およびパシフィックリプロサービス株式会社が共同で担当しており、応募に関する詳細はそれぞれのホームページに記載されています。

この取り組みは、単なる環境対策にとどまらず、企業経営にも多くの利点をもたらす可能性があります。例えば、最新の輸送効率化システムを導入することで、無駄な待機時間や回送を減らすことができ、燃料コストの削減とともに、ドライバーの拘束時間を短縮することが期待されます。また、ダブル連結トラックなどの大型化車両は、限られた人員でより多くの貨物を運べるようになるため、慢性的な人手不足にも一定の効果をもたらすと考えられます。企業にとっては、省エネによるコスト削減だけでなく、SDGsやESG経営への貢献として、社会的信用の向上にもつながります。

国は今後、輸送部門全体のエネルギー使用効率の改善を図るため、同様の支援策を継続的に拡充していく方針です。その第一歩となる今回の補助事業では、現場の課題を理解した上で、実際に導入・運用する機器やシステムに直接補助を行うことで、実効性の高い支援が実現されます。導入を検討している企業にとっては、補助金による初期投資負担の軽減により、これまで導入をためらっていた技術に着手する絶好の機会と言えるでしょう。

物流の最適化は、単に業務の効率化だけでなく、社会全体のエネルギー利用のあり方を見直す重要な取り組みです。この機会に、自社の輸送体制やエネルギー使用を見直し、より持続可能で収益性の高い事業運営に向けた第一歩を踏み出すことが強く推奨されます。補助金の申請に際しては、事業者と荷主の間での具体的な連携計画が求められるため、早めの準備が重要です。応募に関心のある企業は、事務局の公式サイトを確認のうえ、必要な情報を収集し、申請に向けた準備を進めてください。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ