2025年7月4日
労務・人事ニュース
ペットの熱中症対策強化、環境省が啓発ポスターを令和7年6月20日に公開し全国配信開始
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「夜勤なし」/正看護師/有料老人ホーム/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年7月5日 22:35
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「車通勤OK」/准看護師・正看護師/皮膚科/クリニック
最終更新: 2025年7月5日 22:35
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「駅チカ」/准看護師・正看護師/内科/小児科/クリニック/夜勤なし
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「土日祝休み」/正看護師/内科/心療内科/クリニック/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年7月5日 22:35
「防ごう!ペットの熱中症」ペットの熱中症予防に関するポスターの作成について(環境省)
令和7年6月20日、環境省はペットの熱中症予防に関する啓発活動の一環として、新たに作成したポスターを公表しました。近年、気温の上昇が加速する中で、人間だけでなく犬や猫などのペットにとっても熱中症は命に関わる深刻な問題となっています。環境省は、この時期に特に注意すべきポイントを飼い主に広く伝えるために、視覚的に分かりやすいポスターを制作し、その内容を公式ホームページを通じて一般公開しました。
ペット、とりわけ犬や猫は密集した被毛に覆われており、体温調整が苦手な動物とされています。さらに、人間に比べて地面に近い体高であるため、アスファルトなどの地表から放射される熱の影響を大きく受けやすい環境下にいます。夏場の日中に散歩に出ることは、熱中症だけでなく、肉球の火傷といった別のリスクも孕んでおり、環境省はこうした危険を回避するため、涼しい早朝や日没後の時間帯に散歩を行うことを強く推奨しています。
屋外でペットを係留する場合にも、直射日光が当たる場所ではなく、日陰で風通しの良い環境を確保し、常に清潔で新鮮な水を十分に準備しておくことが求められます。こうした基本的な対策が講じられていない場合、ペットの体温は急激に上昇し、短時間で命に関わる状況に至る危険性があります。
また、室内であっても油断は禁物です。クーラーを適切に使用することに加えて、湿度管理を怠らないことも重要なポイントです。室内温度が28度未満であっても、湿度が高いとペットの体温調整が難しくなり、熱中症を引き起こす要因となります。さらに、ペットが自ら快適と感じる場所に自由に移動できるよう、室内に複数の温度帯を設けておくなど、環境整備を行うことが望まれます。
特に警戒すべきは、夏場の車内放置です。短時間であっても、エンジンを切った車内は数分で50度を超える高温環境になる可能性があります。たとえ窓を少し開けていたとしても、それが安全対策にはならず、わずかな油断が命を奪う事態につながりかねません。環境省は、飼い主が一時的に車を離れる際も、必ずペットを同伴することを基本的な行動指針として強調しています。
今回公開されたポスターは、環境省が運営する「動物の愛護と適切な管理」および「熱中症予防情報サイト」にてPDF形式でダウンロードが可能となっており、自治体や動物病院、ペット関連の店舗などに広く掲示されることが期待されています。ペットを取り巻く環境の改善と、命を守るための意識醸成を図るこの取り組みは、専門性と信頼性に裏打ちされたものであり、今後の熱中症対策において極めて重要な役割を担うものとなります。
企業の採用担当者にとっても、こうした社会的テーマに対して関心を持ち、社員が家族同様に過ごすペットの健康管理に配慮することは、従業員満足度の向上やワークライフバランスの推進という観点から見ても重要な経営施策の一部となり得ます。ペットとの共生を支援する福利厚生や情報提供の整備は、働きやすい職場づくりの一助となり、企業イメージの向上にもつながるでしょう。
⇒ 詳しくは環境省のWEBサイトへ