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2025年4月5日

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令和6年の航空輸送量がコロナ禍以降の回復傾向!旅客1億702万人・貨物601,720トンの最新動向

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航空輸送統計速報(令和6年(2024年)分)(国交省)

令和7年3月19日、国土交通省総合政策局情報政策課交通経済統計調査室は、令和6年(2024年)における航空輸送統計速報を発表した。この統計は、国内および国際の定期航空輸送における旅客数や貨物量の推移を示すものであり、航空業界の市場動向を分析する上で重要な指標となる。

国内定期航空輸送における旅客数は、前年比2.9%増の1億702万人となり、コロナ禍以降の回復傾向が続いている。特に、幹線では4,612万人と前年から3.7%増加し、ローカル線では6,090万人と2.3%の増加を記録した。また、旅客輸送距離(人キロベース)では、幹線が4918億640万人キロで4.1%増、ローカル線が5252億383万人キロで2.4%増となった。これは、国内旅行需要の高まりや、企業活動の正常化が進んだことによるものと考えられる。

一方、国内の貨物輸送については、輸送重量が前年比8.0%増の60万1,720トンとなり、貨物輸送距離(トンキロベース)は前年比6.8%増の6億4,458万トンキロを記録した。特に、ローカル線の貨物輸送量が前年比19.4%増の15万219トンと大幅に増加しており、地方空港の貨物輸送ネットワークの拡充が影響しているとみられる。

国際航空輸送についても、回復傾向が顕著に見られた。令和6年の国際線旅客数は前年比24.5%増の2,022万人となり、旅客輸送距離(人キロベース)は前年比17.0%増の9,940億232万人キロを記録した。貨物輸送についても、輸送重量が前年比11.2%増の151万4,802トン、貨物輸送距離(トンキロベース)は前年比7.8%増の84億8,668万トンキロとなった。

方面別の国際線輸送実績を見ると、中国路線の旅客数は前年比83.9%増の262万7,321人、貨物輸送量は前年比18.4%増の37万6,127トンとなった。韓国路線も同様に回復しており、旅客数が前年比26.5%増の170万8,983人、貨物輸送量が前年比44.2%増の4万166トンとなっている。その他のアジア路線では、旅客数が前年比20.0%増の888万5,801人、貨物輸送量が前年比7.5%増の48万2,328トンと安定した成長を記録した。

また、米大陸路線の旅客数は前年比5.2%増の333万2,517人、貨物輸送量は前年比5.1%増の41万8,777トンとなり、北米経済の回復とともに航空需要が増加したことが影響している。太平洋路線(ハワイ・グアムなど)では、旅客数が前年比33.4%増の187万2,779人、貨物輸送量が前年比40.5%増の5万5,346トンとなった。ヨーロッパ路線では、旅客数が前年比22.1%増の130万7,758人、貨物輸送量が前年比7.3%増の11万7,378トンと堅調な推移を見せた。

国内・国際の航空燃料消費量についても、ジェット燃料の使用量は前年比6.7%増の9,924,255キロリットルとなり、航空需要の回復とともに燃料消費も増加している。特に、国際線の燃料消費量が増加しており、海外渡航の復活が航空業界に与える影響が大きいことが分かる。

さらに、路線別の旅客数ランキングでは、東京(羽田)-新千歳が最も多くの旅客数を記録し、9,512,671人が利用した(前年比5.8%増)。次いで、東京(羽田)-福岡が8,912,874人(前年比4.8%増)、東京(羽田)-沖縄(那覇)が6,635,608人(前年比4.9%増)と続いた。一方、貨物輸送量では、東京(羽田)-新千歳が122,571,611キログラム(前年比8.0%増)で最多となり、東京(羽田)-沖縄(那覇)が105,048,165キログラム(前年比5.3%減)と続いた。

このように、令和6年の航空輸送統計からは、国内外ともに旅客・貨物輸送の回復が進んでいることが確認された。特に、国内線では地方空港の貨物輸送量が大幅に増加し、国際線ではアジア圏を中心に旅客需要が回復している点が注目される。今後も航空需要の動向を注視しながら、空港インフラの整備や輸送効率の向上が求められる。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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