2025年5月10日
労務・人事ニュース
令和6年産米の集荷数量225万トン、販売価格は前年比184.5%に上昇(令和7年3月末)
エラー内容: Bad Request - この条件での求人検索結果表示数が上限に達しました
令和6年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和7年3月末現在)(農水省)
農林水産省は令和7年4月30日、令和6年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移、並びに米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について、最新の取りまとめ結果を公表しました。今回の発表は、令和7年3月末時点の状況を反映しており、米の生産と流通に関わる関係者にとって極めて重要な指標となっています。
背景として、平成30年産から米政策の見直しが行われ、生産者や流通事業者が自らの経営判断に基づいて需要に応じた米作りができるよう、政府は支援策を講じてきました。その一環として、平成26年からは需給バランスや価格動向、販売進捗、在庫状況といった詳細な情報提供が行われており、今回の取りまとめもその流れを継承するものとなっています。
具体的な数値を見ると、令和7年3月末現在の出荷業者による全国の集荷数量は225万トンとなり、前年同月比で26万5千トン減少しています。契約数量は221万2千トンで、こちらも前年同月から11万4千トン減少しました。一方で販売数量は115万トンと、前年同月比で1万3千トン増加しています。なお、これには政府備蓄米の売り渡し分0.3万トンも含まれています。
続いて、民間在庫の推移について見ていくと、令和7年3月末時点で全国の民間在庫量は179万トンとなりました。これは前年同月比で35万トン減少しています。内訳として、出荷段階の在庫は135万トンで36万トンの減少、販売段階の在庫は45万トンで1万トンの増加という結果になりました。ここでも政府備蓄米の数量0.2万トンが含まれています。
また、米穀販売事業者における販売数量と販売価格の動向についても詳細が公表されています。販売数量については、前年同月比で91.3%となり、特に小売事業者向けでは86.3%、中食・外食事業者等向けでは98.0%と分かれています。注目すべきは販売価格の上昇で、小売事業者向けでは前年同月比184.5%、中食・外食事業者等向けでは170.0%という大幅な上昇を示しました。これらのデータは速報値であり、今後修正が加えられる可能性もありますが、現段階でも価格動向の大きな変化を把握することができます。
今回の調査結果は、産地別や銘柄別の詳細データも添付資料として提供されています。産地ごとの集荷や契約、販売の進捗状況に加え、民間在庫の地域別推移や、販売事業者ごとの動きも網羅的にまとめられており、米市場に関わる事業者や関係者が戦略を立てる上で非常に有益な資料となっています。
農林水産省では、今後も米の需給調整や価格安定に向けたデータ提供を継続し、生産者や流通業者が市場動向を的確に把握できるよう支援を強化していく方針です。最新の情報は農林水産省のホームページに掲載されており、過去の調査結果と併せて閲覧することが可能です。米の流通に携わるすべての関係者にとって、これらの情報は今後の経営判断を左右する重要な材料となるでしょう。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ