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2025年5月20日

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令和7年 久留米市が宿泊施設に最大300万円を補助、県補助と併用で魅力向上を強力支援

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令和7年度 久留米市宿泊施設魅力向上支援事業費補助金

福岡県久留米市では、地域の観光資源を活かし、宿泊業の魅力を高めることを目的とした支援策として「令和7年度 久留米市宿泊施設魅力向上支援事業費補助金」の募集を開始しています。この制度は、久留米市内に宿泊施設を有する事業者が、福岡県が実施する補助制度「福岡県宿泊事業者生産性向上支援補助金」を活用して行う施設改修やサービス向上の取り組みに対し、さらに市が上乗せして補助を行うものです。宿泊施設が抱える老朽化や設備更新の課題に対して、自治体が一体となって財政支援を行うことで、地域全体の観光競争力を強化しようとする意図がうかがえます。

対象となるのは、市内に所在するホテルや旅館、民泊などを含む宿泊施設を運営している事業者です。補助の対象となる事業は、すでに福岡県の補助金制度に申請し、交付決定を受けている事業であることが前提となります。つまり、市からの補助を受けるためには、まず県の補助金交付が確定している必要があります。そのうえで、市内施設において魅力向上に資する具体的な取り組みを実施する場合に、補助対象と認められます。

補助の対象となる経費は多岐にわたります。施設の整備に必要な設計費や改修工事費、装置や器具、ソフトウェアなどの購入および改良にかかる費用、それらの導入に伴う運搬費や設置工事費などが含まれます。さらに、スタッフの人材育成や業務改善に関連する研修費、また新しいサービス展開のためのマーケティング調査や広告宣伝費も補助対象に含まれており、設備面だけでなくソフト面での改善も手厚く支援されます。特に、民泊事業者も装置・器具類の導入費や人材育成、広告活動に関しては補助対象となっている点は、中小規模事業者にとっても利用しやすい設計といえます。

補助率は、補助対象経費の2分の1以内で、補助限度額は300万円と定められています。ただし、この制度は福岡県の補助金と併用して活用されるため、市からの補助額は、全体の補助対象経費の2分の1から県の補助金額を差し引いて算出されることとなります。たとえば、補助対象経費が600万円で、県から200万円の補助を受ける場合、市からの補助額は最大で100万円となり、県と市の補助を合わせて最大で300万円の支援が得られる可能性があるという計算になります。

申請にあたっては、まず福岡県中小企業生産性向上支援センターへの支援申込を行う必要があります。その後、市への着手届を提出し、県補助金の交付申請と交付決定を経たうえで、市に対して交付申請を行うという流れになります。事業の実施後には、県および市へ実績報告書を提出し、補助額の確定を受ける必要があります。提出書類は久留米市観光・国際課へ郵送またはメールで提出することが可能です。

なお、注意点として、着手届による「市補助金の交付申請予定額」が市の予算上限に達した時点で受付が終了となるため、補助を希望する事業者は早めの手続きが求められます。また、市独自の補助制度であることから、県の補助金とは別に提出すべき様式や資料も多く、申請前に必ず「令和7年度久留米市宿泊施設魅力向上支援事業費補助金申請要領」を確認することが推奨されます。

このような制度は、宿泊施設にとって競争力強化の大きなチャンスであり、老朽化した設備の刷新や、新しい観光ニーズに対応するサービスの導入を後押しするものです。インバウンドの再拡大や国内観光の回復基調が進む中で、宿泊施設が地域経済の中核として果たす役割はますます重要になっています。企業の担当者にとっては、既存施設の魅力を向上させ、集客力と収益性を高める有効な手段として、この補助金制度の活用が検討されるべきです。

⇒ 詳しくは久留米市のWEBサイトへ

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