2025年7月25日
労務・人事ニュース
令和7年 多治見市が美濃焼タイル施工に最大40万円補助、住宅・店舗併用の条件で支援
-
未経験OK医療機関での治験コーディネーターのお仕事/車通勤可/駅近/即日勤務可
最終更新: 2025年7月25日 09:34
-
診療放射線技師/福岡県/八幡西区/クリニック/黒崎駅
最終更新: 2025年7月25日 12:34
-
注目の訪問看護業務大手法人の求人/車通勤可/即日勤務可/シフト
最終更新: 2025年7月26日 00:34
-
非常勤・サービス業界の看護師/駅近/残業なし/即日勤務可
最終更新: 2025年7月25日 09:34
令和7年 多治見市建築物における美濃焼タイル施工補助金
岐阜県多治見市では、美濃焼タイルの使用を促進することで、地域産業であるタイル産業の振興と、まちの景観に「多治見らしさ」を取り入れることを目的とした補助制度を令和7年度も実施しています。この制度は、市内にある住宅や店舗に対して美濃焼タイルを使用した新築、増築、改築、または改修(リフォーム)工事を行う建築主に対して、材料費および施工費の一部を補助するもので、地域資源を活用した魅力あるまちづくりの一環として位置づけられています。
補助対象となる建築物は、多治見市内に所在する住宅や商業施設などで、施工面積にも一定の条件があります。住宅の場合は5平方メートル以上の美濃焼タイルを使用することが条件となり、店舗では20平方メートル以上、住宅と店舗を併用している建物では25平方メートル以上の使用が求められています。こうした面積基準を設けることで、タイルの意匠性や地域資材としての魅力がしっかりと発揮されるよう配慮されています。
補助金の支給額は、タイルの材料費および工事費の2分の1とされており、住宅を対象とした場合には上限10万円、店舗などの場合は上限30万円、住宅と店舗の併用であれば上限40万円が設定されています。例えば、住宅において20万円分のタイル施工を行った場合、その半額である10万円までが補助の対象となります。ただし、他の補助制度と併用することはできないため、申請前に重複のないよう確認が必要です。
補助の対象となる美濃焼タイルについては、「美濃焼の使用ガイドライン」に基づいた明確な定義が設けられており、岐阜県陶磁器工業協同組合の組合員が製造した陶磁製タイルのうち、市内もしくは東濃地域内で製造されたものが対象となります。また、東濃地域内で製造されたものであっても、笠原陶磁器工業協同組合、美濃タイル商業協同組合、または協同組合ケーエスジーの組合員が製造・販売に関与したものに限られています。これにより、補助対象としてのタイルの品質と出所がしっかり管理されており、制度の信頼性が保たれています。
申請にあたっては、事前の予約申込みが必要で、補助金の交付は予算の範囲内で先着順に決定されます。そのため、希望者は早めの申請が推奨されます。また、補助対象となる工事は令和7年度中、具体的には3月20日までに完了している必要があり、それ以降に完了した工事は対象外となります。施工が完了した後には、現場の確認調査が実施され、出荷証明書や納品時の写真の提出が求められます。このように、工事の実施から完了までの各工程において丁寧な記録と報告が求められています。
補助金の申請手続きについては、様式第1号から第8号までが用意されており、予約申込書、宣誓書、交付申請書、出荷証明書、工事完了報告書、交付請求書など、必要な書類を産業観光課の窓口に直接提出することが求められます。タイルの魅力発信を目的とした制度であるため、完成後の施工例については、市が広報に活用する場合があり、その際には協力が呼びかけられています。
この制度を活用した施工事例としては、個人宅の玄関横の壁やキッチン、飲食店の客席の壁など、多様な空間に美濃焼タイルが取り入れられており、伝統的な素材でありながらも現代的な空間演出に活用できることが示されています。Instagramなどを通じた事例の紹介も行われており、タイルの多様な可能性を知る機会にもなっています。
地域に根ざした美濃焼の普及と、産業振興を同時に実現するこの制度は、地元事業者にとっても設計や施工の幅を広げるチャンスとなります。建築計画を進めている個人や店舗経営者、設計者にとっては、コストを抑えながらも個性豊かな空間づくりが可能となる実用性の高い補助制度といえるでしょう。
⇒ 詳しくは多治見市のWEBサイトへ