労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 令和7年 嬬恋村が介護職員の資格取得費用を年間最大5万円補助、実費の50%を支援

2025年7月21日

労務・人事ニュース

令和7年 嬬恋村が介護職員の資格取得費用を年間最大5万円補助、実費の50%を支援

Sponsored by 求人ボックス

令和7年 嬬恋村介護人材資格取得支援事業補助金

群馬県嬬恋村では、介護人材の確保と定着、そして介護サービスの質の向上を目的として、「介護人材資格取得支援事業補助金」の制度を実施しています。この制度は、村内の介護事業所に勤務する職員が、介護関連の国家資格や各種研修を取得または修了した際に、その受験料や受講料の一部を助成する仕組みとなっており、介護現場の人材育成を後押しする内容となっています。補助は予算の範囲内で行われるため、申請は早めに行うことが推奨されます。

補助金の対象となるのは大きく分けて個人と法人の2種類があります。個人の場合は、嬬恋村内の介護事業所に直接雇用されている介護職員が対象です。一方、法人の場合は、村内に事業所を有し、介護保険法に基づく指定を受けた事業者であり、なおかつその事業者が雇用する職員が資格や研修を取得し、その費用を法人が全額負担した場合に補助対象となります。ただし、福祉用具貸与事業所や特定福祉用具販売事業所、居宅療養管理指導事業所などは制度の対象外とされています。また、すでに他の制度から補助金や助成金を受けている場合、もしくは今後受ける予定がある場合は、この制度による補助を重複して受けることはできません。

対象となる資格は幅広く、介護福祉士や介護支援専門員をはじめ、看護師、社会福祉士、保健師、理学療法士、作業療法士、精神保健福祉士、栄養士、調理師などが含まれています。研修についても、介護職員初任者研修、実務者研修、介護支援専門員実務研修や更新研修、認知症関連研修、小規模多機能型サービスの計画作成担当者研修、さらには認知症介護指導者養成研修など、現場での専門性を高めるために必要な内容が多く網羅されています。

補助金の金額は、受験料や受講料等の実費の2分の1で、年間1人あたり最大50,000円が上限となっています。仮に1人あたり年間で10万円の受験料・研修費がかかった場合、そのうち5万円までが補助される計算になります。ただし、補助額に1,000円未満の端数がある場合は切り捨てとなるため、正確な金額には注意が必要です。

申請は、試験の合格または研修の修了などの結果が出た後に行います。合格・修了の翌日から1年以内が申請期限となっており、この期間内に必要書類を揃えて嬬恋村健康福祉課の窓口に提出する必要があります。必要書類には、申請書兼実績報告書、補助金交付請求書、雇用証明書、領収書の写し、研修案内、合格証または修了証の写し、本人確認書類、銀行口座情報が含まれます。法人申請の場合も同様で、法人としての支出が確認できる領収書や職員の資格取得証明書が必要になります。

申請内容に不正が認められた場合には補助金の支給は行われず、またすでに支給された補助金についても返還を求められることがあります。さらに、村が必要と認めた場合には、追加資料の提出や報告を求められる場合もあります。予算の上限に達した場合には、事前の通知なく受付が締め切られることもあるため、介護職員や事業者は制度の詳細をしっかりと確認し、必要な資格取得や研修のスケジュールと合わせて早めに準備を進めることが重要です。

この制度は、地域で介護に従事する職員のスキル向上を支えるだけでなく、事業者にとっても人材育成と職員定着の観点から有効な施策といえます。とくに、職場の教育投資に対して公的支援が受けられることで、法人としての育成体制の構築や、従業員に対するモチベーション維持にもつながります。資格取得を支援することで、職員のスキルアップが可能になり、利用者に対するサービスの質の向上が実現することから、長期的には地域全体の介護力の底上げにも寄与する制度といえるでしょう。

⇒ 詳しくは嬬恋村のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ