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2025年5月26日

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令和7年 最大支援額に注目、大分県が県外保育学生の交通・宿泊費を全面バックアップ

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令和7年 大分県保育実習等旅費支援事業

令和7年度、大分県では県外にある保育士養成施設に在学する学生を対象にした新たな支援制度として、「保育実習等旅費支援事業」がスタートしました。この制度は、大分県内での実習や就職活動にかかる交通費や宿泊費を補助することで、県外からの保育人材確保を促進し、地域の保育環境の充実を目指すものです。少子化の進行に伴い保育の担い手不足が深刻化する中で、県外に学びの場を持つ学生に対して直接的な支援を行う取り組みは、全国的にも注目される先進的な施策といえます。

この支援制度の対象となるのは、県外にある保育士養成校に在学し、大分県内の保育施設等で「自主的に行う実習」や就職活動を希望する学生です。実習には、認可保育所はもちろんのこと、認定こども園や幼稚園、さらには児童養護施設といった福祉分野の施設も含まれており、幅広い施設での体験が可能です。特筆すべき点は、いわゆるカリキュラム上義務付けられた実習ではなく、学生が自主的に行う「自主実習」が対象であることです。つまり、就職を見据えて特定の保育施設を深く知りたいという前向きな行動に対し、県が経済的な支援を行うという仕組みになっています。

交通費や宿泊費の補助については、具体的な上限や対象となる経費の詳細はチラシや実施要項に記載されていますが、見学や面接、説明会なども対象に含まれることから、活用の幅は非常に広いといえるでしょう。たとえば、「気になる施設を見てみたいけれど遠方で諦めていた」というケースでも、この制度の利用により気軽に施設を訪問することができるようになります。また、実際に施設を見学することで、自身の将来像を具体的に描きやすくなり、ミスマッチのない就職につながる可能性も高まります。

制度を利用するには、必要書類をそろえて申請を行う必要があります。申請には「様式1~3」や進路報告書などの提出が求められ、支援対象の実習や訪問が自主的に行われるものであること、かつ大分県内の保育施設等であることが条件となります。申請手続きには準備が必要なため、早めに内容を確認しておくことが重要です。

大分県がこのような旅費支援制度を設けた背景には、地域で活躍する保育人材の確保と、将来的な定住促進があります。保育士不足が続く中、県外の学生を積極的に呼び込むことで、地域に新たな風を吹き込み、長期的な人材定着を狙っています。制度を活用する学生にとっても、地域に根ざした保育の現場を経験することで、都市部とは異なる魅力ややりがいを実感できる貴重な機会となります。

また、大分県内では豊かな自然と地域の絆に支えられた保育環境が整っており、都市部では得難い子どもたちとの関わり方や、地域住民との協働による保育の姿が学べます。保育の現場を実際に体験することは、教室での学びを深めるだけでなく、自身のキャリア選択に確かな手応えを与えてくれるでしょう。

この制度は、学生にとって経済的な支援という面にとどまらず、大分県とのつながりを持つ第一歩にもなります。今後、県内での就職に結び付いた場合には、そのまま地域で長く働き続ける可能性もあり、地域社会にとっても大きな意義のある取り組みといえるでしょう。

制度の詳細については、大分県保育士・保育所支援センターに問い合わせるか、公式のチラシや実施要項にて確認できます。保育士を目指す学生の皆さんにとって、進路選択の可能性を広げるチャンスとなるこの支援制度を、ぜひ有効に活用してみてください。

⇒ 詳しくは大分県のWEBサイトへ

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