2025年5月1日
労務・人事ニュース
令和7年 最大500万円補助!佐賀県が製造業のDX・GX導入を全力支援
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最終更新: 2025年4月30日 22:32
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最終更新: 2025年5月1日 11:34
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最終更新: 2025年4月30日 22:32
令和7年度さが「きらめく」ものづくり産業創生応援事業生産性改善・高度化補助金の公募開始!
佐賀県が2025年度にスタートさせた「さが『きらめく』ものづくり産業創生応援事業生産性改善・高度化補助金」は、県内の中小製造業者がDX(デジタルトランスフォーメーション)またはGX(グリーントランスフォーメーション)を通じて、生産性や生産環境の向上を図る取り組みに対し、最大500万円の補助金を支給するという極めて実践的な支援制度です。これは、県内産業の高度化と持続可能な成長を促す重要な施策の一つと位置づけられています。
この補助金の対象となるのは、佐賀県内に事業所や工場を持つ製造業者で、県税に未納がなく、かつ「日本標準産業分類 大分類E:製造業」に該当する事業を営んでいる中小企業者です。資本金や従業員数の要件に該当しない「みなし大企業」は対象外となっているため、地元で堅実に活動する中小規模の事業者に特化した内容となっています。
補助対象となる事業内容は明確に定められており、大きく3つの区分に分けられます。第一に、生産設備の更新や新規設備導入、専門家によるシステム設計・管理などを通じて生産効率を改善するための設備投資が挙げられます。第二に、事務・経理などバックオフィス業務の電子化やテレワーク体制構築など、業務のデジタル化を進める取り組みも支援対象です。第三に、生産システムそのものの見直しとして、レイアウト変更や新たな生産管理システムの導入など、組織やプロセス全体を変革するような投資も対象となります。
補助金の支給率は2/3以内で、補助限度額は100万円から最大500万円まで。これにより、例えば総事業費750万円の投資を行った場合、そのうち500万円までが補助されるという計算になります。補助対象経費としては、専門家への謝金や旅費、備品購入費、委託費、システム導入に関わる賃借料など、非常に幅広い費目が認められており、実務的にも利用しやすい設計となっています。
申請期間は2025年4月1日から同年5月23日午後5時必着で、申請は持参または郵送に限られ、電子メールでの申請は認められていません。申請には、交付申請書(応募用紙)のほか、必要に応じて「賃金引上げ表明書」や「県外企業選定理由書」、「1社選定理由書」などの添付書類も提出が必要となります。書類作成にあたっては、「交付要領」や「記入例」を十分に参照することが求められます。
本補助金の特徴として注目すべき点は、ただの設備更新にとどまらず、「DX」「GX」という未来志向の取り組みを支援していることです。たとえば、これまで紙ベースで行っていた生産管理や在庫管理をクラウド型のシステムに移行したり、工場のエネルギー消費を可視化・最適化することでカーボンニュートラルへの道筋をつけたりする取り組みも含まれます。まさに、時代のニーズに即した支援策と言えるでしょう。
さらに、補助対象となる経費の中には、デジタル機器だけでなく、生産工程の見直しに関わる専門家の派遣費用や、事務所レイアウト変更などの間接的な改善費用も含まれており、投資回収期間が長くなる傾向にある中小企業でも、導入ハードルを下げやすい仕組みとなっています。
このような制度を活用することで、佐賀県内の製造業者は従来の課題である属人的な業務体制や旧式設備に頼った生産構造から脱却し、競争力のある産業構造への転換が期待されています。実施主体である佐賀県産業イノベーションセンターでは、個別の相談にも応じており、初めてこうした補助金を活用する企業でも安心して取り組める体制が整えられています。
持続可能な成長と経営の強化を目指す中小製造業者にとって、この補助制度は非常に魅力的な選択肢となるはずです。申請締切が迫っているため、対象となる企業は早急に申請準備を進めることが求められます。
⇒ 詳しくは佐賀県産業イノベーションセンターのWEBサイトへ