労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 全国から30事例を選定予定「ディスカバー農山漁村の宝アワード」令和7年版が本日より応募受付開始

2025年6月3日

労務・人事ニュース

全国から30事例を選定予定「ディスカバー農山漁村の宝アワード」令和7年版が本日より応募受付開始

Sponsored by 求人ボックス

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」本日募集開始!(農水省)

令和7年6月2日、農林水産省は地域社会の活性化と持続可能な農林水産業の発展を目指す取り組みとして、「ディスカバー農山漁村の宝アワード」の第12回選定に向けた募集を正式に開始しました。このアワードは、農山漁村に眠る多様な資源を掘り起こし、地域の課題解決や所得向上に寄与する取り組みを評価・発信することで、全国の地域社会に刺激と希望をもたらすことを目的としています。応募期間は令和7年8月12日までと定められており、農林水産業を軸にした地域活性化の先進事例が全国から募集されます。

今回の募集では、団体と個人の両部門でエントリーが可能となっており、それぞれに対して選定証の授与や特設ウェブサイトでの活動紹介といった全国規模での情報発信が予定されています。この制度の特徴は、単なる表彰にとどまらず、優れた取り組みを共有・普及させ、他の地域での導入や参考にされることを狙った「波及効果」を重視している点にあります。過去の受賞団体には、障がい者が収穫作業に参加することで福祉と農業をつなぐ大分県の事例や、伝統的な古民家を地域拠点として再活用した奈良県宇陀市の事例など、社会的意義と実行力の両面を兼ね備えた事業が多数含まれています。

募集対象となる取り組みの内容は幅広く、美しい自然や文化を次世代に伝える活動や、異分野・異地域との連携によって地域資源を再構築するもの、あるいは国内外の新たな需要に応える革新的な農林水産業の実現を目指すものなど、多岐にわたります。具体的には、持続可能な農業技術の導入、観光と結びつけた地場産品のブランド化、地元住民との協働による地域経済の底上げといった実践的な取り組みが求められています。また、応募に際しては自薦・他薦を問わず可能であり、団体部門と個人部門の双方に同時応募することも認められています。

ただし、過去に全国版で選定された団体や個人は再応募ができない点に注意が必要です。ただし、その構成員が個人部門で応募することや、地方版の選定に限って言えば、再応募は可能とされています。このように柔軟な応募条件が設定されているのも、本アワードが地域の挑戦や成長を後押ししようとする意図の表れといえるでしょう。

審査は有識者懇談会によって行われ、応募内容を総合的に評価したうえで、最終的に約30件の優良事例が選ばれる見込みです。その中からさらに、所得向上や雇用創出に貢献した団体を対象とする「ビジネス・イノベーション部門」、地産地消を中心とした地域活性に取り組む団体に向けた「コミュニティ・地産地消部門」、そして地域をけん引する個人を評価する「個人部門」の3つのカテゴリーで優秀賞が授与される予定です。加えて、全体を通じて最も顕著な成果を上げた取り組みには「グランプリ」、また革新的で独自性の高い活動には「特別賞」が贈られます。

選定結果は令和7年10月から11月頃に公式サイト上で発表され、選ばれた地域や個人には授与式にて正式に選定証が交付されます。授与式やその後の交流会には、過去の実績を持つ団体や地域の代表者が招待される予定であり、ネットワーキングの場としても大いに活用されています。たとえば、令和6年度には北海道幌加内高等学校がグランプリを受賞し、その地域における持続的な農業教育の取り組みが全国的な注目を集めました。また、令和5年度の受賞者である島根県の大田商工会議所や、令和4年度に選ばれた沖縄県今帰仁村の養蚕事業者なども、受賞後のメディア露出や支援の拡大を通じて、大きな成果を上げています。

応募を希望する場合は、公式ウェブサイトに用意された専用フォームから必要事項を入力し、応募用紙を添付して提出する形となります。応募方法や詳細な記載内容については、PDF形式で提供されている募集要項やリーフレットを確認することが推奨されており、誤りのない正確な情報入力が重要です。

このアワードは単なるコンテストではなく、地域の未来を担う人々の努力や工夫を見える化し、全国にその価値を広げていくための仕組みです。企業のCSR担当者や地域との協働に関心のある採用担当者にとっても、有望な地域人材や先進的な取り組みに出会う機会となり得るため、ぜひ注目しておきたい内容です。地域の現場で奮闘する人々の知恵と情熱を社会全体で支え合うためにも、多くの方々にこの取り組みを知ってもらうことが求められています。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ