2025年6月29日
労務・人事ニュース
国土交通省、2025年DXビジョンで全国業務フローの統一化を加速
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「夜勤なし」/正看護師/介護施設/車で通えます
最終更新: 2025年6月28日 23:04
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「ブランクOK」/准看護師・正看護師/有料老人ホーム/介護施設/車で通えます
最終更新: 2025年6月28日 23:04
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「駅チカ」/正看護師/特別養護老人ホーム/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年6月28日 23:04
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「夜勤なし」/准看護師・正看護師/有料老人ホーム/保育園/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年6月28日 23:04
「国土交通省DXビジョン」を策定しました ~データを基軸としたDX施策の連携による価値創出の加速~(国交省)
国土交通省は、急速に変化する社会経済状況に対応し、国土交通分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)のさらなる推進を目指し、2025年6月13日に「国土交通省DXビジョン」を策定しました。このビジョンでは、行政サービスのデジタル化、データを活用した政策立案(EBPM)、オープン・イノベーションの推進、基盤的なデータ整備の強化という四つの柱が掲げられています。それぞれの柱において具体的な目標と取り組み方針が示されており、業界全体の生産性向上と効率化を図ることが期待されています。
この取り組みの背景には、人口減少や少子高齢化に伴う労働力不足、インフラの老朽化、自然災害の激甚化といった複雑な課題への対処があり、デジタル技術の導入と活用が不可欠とされています。ビジョンでは、行政手続のデジタル化による効率化のみならず、それらのデータをもとにした政策評価や改善の仕組みの構築が中心的に据えられています。
とくに注目されるのは「Project LINKS」と呼ばれる取り組みで、これは行政手続きや報告書などに含まれる非構造情報をデータ化し、政策立案に活かす仕組みです。この中では「LINKS Veda」と呼ばれる基盤が導入されており、PDFや紙資料などの非構造データをAIを活用して自動的に構造化し、データベース化する技術が進められています。2024年度にはすでに11種、約100万件のデータが新規にオープンデータ化されており、今後はこの数がさらに増える見込みです。
また、行政サービスのデジタル化においては、e-Govを活用して262件の手続きをオンライン化し、24時間365日申請が可能な体制が構築されています。さらに、ドローンに関する手続きでは「DIPS2.0」と呼ばれるシステムを導入し、年間100万件を超える飛行計画通報を一括管理しています。このような取り組みは、利用者の利便性を飛躍的に向上させるだけでなく、行政の運用効率も高める効果が期待されています。
オープン・イノベーションの領域では、国土交通省が保有する行政情報を一般に開放し、企業や研究機関、開発者が活用できるようにするための制度設計と技術基盤の整備が進んでいます。オープンデータの拡充に向けたガイドラインの策定や、データの秘匿化処理、標準化の推進、さらには技術資料やツールの提供を通じて、データ活用の裾野を広げる取り組みが行われています。
こうしたDX施策は、政策立案の合理化や業務の効率化だけでなく、産業界にとっても新たなビジネス機会を創出する重要な土台となります。今後は各産業のデータと国土交通省の行政データを連携させた新たな分析・活用手法の展開が期待されており、DXの加速が国全体の競争力強化につながる可能性が高まっています。
これらの取り組みは、単なる技術導入にとどまらず、法制度や業務プロセスの再設計、職員の意識改革、業界との連携といった多角的なアプローチが必要であり、国土交通省はこのビジョンを羅針盤として、着実にその実現に向けて歩みを進めています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ