2024年12月28日
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1月の東京の夜空を楽しむ方法 火星の最接近と金星・土星の接近を見逃すな
東京の星空・カレンダー・惑星(2025年1月)(国立天文台)
2025年1月は、東京を中心に星空観察が楽しめるイベントが多く見られる月です。夕方には秋の星座がまだ残りつつ、夜空では冬の星座が明るく輝きます。特に注目は、三大流星群のひとつである「しぶんぎ座流星群」が1月3日深夜から4日未明にかけて極大を迎えることです。このタイミングでは月明かりの影響もほとんどなく、流星観察に最適な条件が整っています。天候に恵まれれば、1時間に15~30個程度の流星が観察できる可能性があります。
惑星の動きも興味深く、特に金星と火星が際立っています。金星は1月10日に東方最大離角となり、日の入り後の南西の空で明るく輝きます。その明るさはマイナス4.7等に達し、観察しやすい状況です。また、火星は1月12日に地球に最接近し、16日には衝を迎えます。この期間中、火星は一晩中観察でき、特に16日頃は明るさがマイナス1.5等に達します。約2年ぶりに訪れる観察の絶好の機会と言えるでしょう。
月の位相も星空観察に影響を与えます。1月7日は上弦、14日が満月、22日に下弦、そして29日には新月となります。しぶんぎ座流星群の観察時期は、新月に近いため、月明かりの影響を受けずに流星を楽しむことができます。
他の惑星についても、木星はおうし座を背景にマイナス2.5等級で輝き、宵の空に存在感を放っています。土星はみずがめ座に位置し、宵の西の低空で観察可能です。明るさは1.1等級で、やや控えめながらも視認できます。一方、水星は南東の低空にあり、月初は観察しやすいですが、徐々に高度が下がり観察が難しくなります。
また、1月の天文カレンダーでは、4日に地球が近日点を通過し、10日に金星が東方最大離角、12日に火星が地球に最接近、16日に衝を迎えるなど、興味深い現象が続きます。さらに、天王星が31日に留となり、動きを止めるように見える瞬間も注目ポイントです。
この1月、寒い夜空の下で天文現象を楽しむためには、十分な防寒対策を忘れずに。街明かりが少ない場所を選び、できるだけ暗い空を探すと観察がより充実したものとなるでしょう。特に、しぶんぎ座流星群や火星の観察には、双眼鏡や望遠鏡を活用するのもおすすめです。