2024年10月2日
労務・人事ニュース
10月は「木材利用促進月間」!全国各地でイベント開催
10月は「木材利用促進月間」です(総務省)
令和6年9月24日、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省の6つの省庁が連携し、10月の「木材利用促進月間」の取り組みを発表しました。これは、木材利用を通じて脱炭素社会の実現を目指すもので、特に10月8日は「木材利用促進の日」とされています。この取り組みは、2021年10月に施行された「都市の木造化推進法」を基盤としており、木材の利用を推進することで、森林資源の循環や地球温暖化防止、地域経済の活性化を図ることを目指しています。
日本は国土の約3分の2を森林が占める森林国であり、豊かな森林資源を持つにもかかわらず、その多くが十分に活用されていません。しかし、この「都市の木造化推進法」により、木材の利用が進められ、特に民間の建築物にも木材を積極的に取り入れる動きが広がっています。この法律では、木材利用の意義を広めるため、10月8日が「木材利用促進の日」に指定され、さらに10月全体を「木材利用促進月間」として、木材利用に対する関心と理解を深めるためのさまざまな活動が展開されることになりました。
今年のテーマは「ウッド・チェンジ」と名付けられており、「木づかいが森をよくする、暮らしを変える」というメッセージが強調されています。このテーマのもと、地方自治体や産学官が一体となり、木材利用に関する普及啓発活動が全国的に展開されます。「ウッド・チェンジ」とは、日常生活や建築物に木材を取り入れ、持続可能な社会へと変革を促す行動を指しています。木材を活用することで、資源の有効利用が進み、地球環境への負荷軽減や地域経済の活性化が期待されています。
関連イベントとして、9月25日には農林水産省において「第7回ウッド・チェンジ協議会本会合」が開催され、ここで今後の木材利用促進に向けた活動計画や各種イベントが発表される予定です。また、10月には「ウッドデザイン賞2024」の入賞作品発表や「木づかいシンポジウム2024」、さらに「木材利用推進コンクール表彰式」などのイベントが続々と行われます。
特に注目すべきは、ウッドデザイン賞の発表です。この賞は、木材のデザインや利用法を競うもので、優れた作品には農林水産大臣賞や経済産業大臣賞などが授与されます。入賞作品の発表は10月9日、最優秀賞の発表は11月11日、表彰式は12月4日に予定されています。
さらに、10月22日には「木づかいシンポジウム2024」が農林水産省で開催され、木材活用による炭素貯蔵量の表示や森林資源の循環利用についての議論が行われる予定です。このシンポジウムでは、地域材の利用意義を再確認し、カーボンニュートラル実現に向けた具体的な方策が提案されます。
一方、全国各地でも木材利用促進に向けた様々なイベントが開催されます。例えば、山形県では「庄内森とみどりのフェスティバル2023」、福井県では「フクモクフェス」、熊本県では「モク活シンポジウム」などが予定されており、各地で木材利用の意義が広く伝えられる予定です。
この「木材利用促進月間」の取り組みは、単に木材を使うことに留まらず、森林資源の持続的な管理と活用を通じて、地域の活性化や環境保全、さらには地球規模の問題解決にも寄与するものです。これらのイベントや取り組みを通じて、多くの人々が木材利用の重要性を再認識し、日常生活や事業活動において木材を取り入れる動きが一層加速することが期待されます。
政府や関連団体は、これらの活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた木材利用の推進を強力に後押ししており、国民全体にこのメッセージが広がることが望まれています。興味がある方は、ぜひ関連イベントに参加して、木材利用の意義や魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ