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2025年5月8日

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10か所選定、道の駅とまちが一体化する第3ステージ支援スタート

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「道の駅」の「まちぐるみ」でのリニューアルへの支援を開始! ~『「道の駅」第3ステージ応援パッケージ』の支援対象10 駅を初めて選定~(国交省)

国土交通省道路局は、令和7年4月25日、「道の駅」の機能強化と地域活性化を目指して、『「道の駅」第3ステージ応援パッケージ』の支援対象となる10駅を初めて選定したことを発表しました。この取り組みは、令和6年7月に取りまとめられた「道の駅第3ステージ 中間レビューと今後の方向性」を踏まえたもので、従来の「道の駅」単体の機能から一歩進め、「まち」と一体となった戦略的な取り組みへと進化させることを目指しています。これにより、地方都市の賑わい創出、地域経済の活性化、持続可能なまちづくりを力強く支援していく狙いがあります。

「道の駅第3ステージ応援パッケージ」では、まちぐるみでリニューアルに取り組む駅を対象とし、重点的な予算配分、柔軟な制度活用ノウハウの提供、関係省庁や専門家派遣によるアドバイス、顧客データ分析やマーケティング支援、さらには行政と地域による議論のコーディネートなど、総合的な支援が行われます。この支援は原則として3か年、つまり令和7年度から令和9年度にかけて実施される計画となっています。

今回支援対象に選ばれた10駅は、北海道の「るもい」、山形県の「むらやま」、茨城県の「しもつま」、栃木県の「もてぎ」、新潟県の「南魚沼」と「あらい」、愛知県の「筆柿の里・幸田」、滋賀県の「草津」、広島県の「アリストぬまくま」、熊本県の「きくすい」です。これらの駅は、それぞれ地域の特性を活かしながら、都市構造の変化や地域経済の課題に対応し、まちづくりの核となるべくリニューアル計画を進めています。

例えば、北海道留萌市の「るもい」では、鉄道廃止後の駅跡地を活用し、アウトドア観光を軸とした地域活性化拠点の整備を進めています。留萌市は豊かな自然資源を背景に、地域住民の生活スタイルや防災活動とも連携しながら、「地域の稼ぎ」と「地域価値の向上」を同時に目指す挑戦を開始しました。施設整備だけでなく、地域農水産物の発信拠点や新交流複合施設の整備を通じて、人流と賑わいの再生を図る取組が推進されています。

また、山形県村山市の「むらやま」では、「次の世代に引き継ぎ・受け継がれるまち」を目指し、道の駅をまちなかへ移転するリニューアル計画を進めています。新たな道の駅は、来訪者を惹きつける「ゲートウェイ」としての役割を担い、市のヒト・コト・モノを発信する拠点となることを目指しています。来訪者データを活用した戦略的な魅力発信、市民向けサービスの充実などにより、地域経済の循環と持続的発展を支えます。

茨城県下妻市の「しもつま」では、地域資源を活用した6次産業化と情報発信拠点整備を中心に据えたリニューアルが予定されています。市内外から訪れる人々を道の駅を拠点にまちなかへと誘導し、地域経済の活性化を図る仕組みが構築されつつあります。

栃木県茂木町の「もてぎ」では、人口減少対策を意識し、移住支援、観光情報発信、6次産業化推進、雇用創出、子育て支援、防災拠点整備といった多角的な機能を兼ね備えた新たな道の駅づくりが進行しています。特に「もてぎルーム」新設による地域魅力発信や、道の駅アプリを活用した顧客ニーズ分析が注目されています。

新潟県では南魚沼市の「南魚沼」と妙高市の「あらい」が選ばれました。南魚沼では、雪国文化や南魚沼産コシヒカリをテーマに地域ブランディングを強化し、観光と農業を融合させた新たな交流拠点づくりが推進されています。妙高市の「あらい」では、年間270万人の集客力を生かし、ウイスキー製造と農業、福祉連携による地域産業創出を目指す取り組みが計画されています。

愛知県幸田町の「筆柿の里・幸田」では、全国シェア90%を誇る筆柿をはじめとした特産品の高付加価値化や観光案内所新設による地域振興が目指されています。滋賀県草津市の「草津」では、琵琶湖周辺の観光レクリエーション拠点として、農業と観光資源を活用したまちづくりが推進されます。

広島県福山市の「アリストぬまくま」では、地域資源の発信と交流拠点機能の強化、熊本県和水町の「きくすい」では、地域産業と観光振興の連携によるまちづくりが進められます。

これら10駅のリニューアルは単なる施設改修にとどまらず、地域全体の課題解決と未来に向けた持続可能な発展を見据えた戦略的な取組であり、官民一体となった地域再生のモデルケースとなることが期待されています。特に、顧客データ分析やマーケティング支援を取り入れた戦略的な施策が特徴であり、単なる物販施設から、地域経済循環を生み出す拠点へと進化するための挑戦が各地で始まっています。

国土交通省は、こうした動きを今後さらに全国に広げることで、全国の道の駅ネットワークを活性化し、地域創生に貢献していく方針を示しています。「道の駅」第3ステージの実現に向けた本格的なスタートを切った今後の展開に、全国から大きな注目が集まっています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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