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2024年11月18日

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11月24日~30日「医療安全推進週間」実施、厚生労働省が96団体と連携し医療現場の安全性を強化

令和6年度「医療安全推進週間」について(厚労省)

令和6年11月24日から11月30日の期間、厚生労働省が主催する「医療安全推進週間」が実施されます。この週間は毎年「いい医療に向かってGO」を象徴する11月25日を含む1週間と定められ、2001年から継続されているものです。医療における安全性を確保するため、厚生労働省は「患者の安全を守る」を目的に、医療関係者が協力して取り組む「ペイシェント・セーフティ・アクション」を推進してきました。この行動の一環として、医療機関や関係団体における安全対策の取り組みを周知し、国民の理解を深めることが目指されています。

週間中には、全国の医療機関や団体、行政機関で医療安全をテーマとしたワークショップやセミナー、研修が実施され、医療現場での安全意識の向上が図られます。厚生労働省は、この期間の周知を図るために、ポスターやSNSでの広報活動を行い、今年も96団体が賛同を表明しています。医療機関や団体が医療安全の取り組みを理解しやすくするために、特に「横浜市立大学附属病院」が協力し、医療現場での安全対策に関する普及啓発動画を制作しました。この動画では、医療機関が実施しているさまざまなリスク管理とその重要性を視聴者に伝え、患者の役割についても考えを深めてもらう内容となっています。動画は約6分の全体版と、医療機関の取り組みに焦点を当てた約5分半の分割版、さらに30秒のアニメーション形式で公開されています。

また、医療機関で使用できる医療安全の取り組み記入用紙も配布され、各施設や部署での安全対策を記録し、掲示するためのツールとして活用されています。記入用紙は2種類あり、部署名のみ記載するものと、部署名に職種を併記できるものから選ぶことができます。これにより、医療従事者間のコミュニケーションが促進され、医療現場全体の安全意識向上が期待されています。

この「医療安全推進週間」に伴い、厚生労働省は「安全な医療を提供するための10の要点」を紹介しています。これは、平成13年にヒューマンエラー部会が策定した医療安全の基本方針を標語化したもので、医療機関ごとに独自の安全標語を作成し、医療従事者の意識向上や職場のコミュニケーション向上を促す一助となることを期待しています。要点には、「安全文化の根付かせ」「患者の参加を促進」「教訓の共有」「規則の遵守」などが含まれ、医療従事者が相互に協力してリスク管理を徹底するための具体的な指針が示されています。

さらに、地方厚生局も「医療安全ワークショップ」を各地域で開催し、病院の安全管理者の資質向上や医療安全の向上を目指しています。これにより、地方でも医療従事者が安全対策に関する知識を深め、実務への理解を深める機会が提供されています。

医療に携わる全ての人が安心して医療を受ける環境を整備するために、医療機関や関係団体、さらには患者自身も共に協力し、日々の安全意識を高めることが求められています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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