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2025年1月31日

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2月の野菜価格、天候影響で高騰傾向に—ホウレンソウは平年並み

野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年2月)について(農水省)

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況と価格の見通しについて、主産地や卸売業者からの聞き取り調査を実施し、その結果を公表した。近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっていることを受け、消費者と生産者双方に適切な判断を促すことを目的として、この調査は平成23年から継続されている。

1月は全体的に野菜価格が高めに推移したが、2月にはほうれん草やナスなどが平年並みの価格になる見込みである。一方で、出荷量が減少する野菜もあり、供給量や市場価格の動向には引き続き注意が必要だ。

2月の主要野菜の生育状況と価格見通し

ダイコン(主産地:神奈川、千葉)
神奈川県産の生育は順調だが、千葉県産は少雨の影響で細めのものが多くなっている。2月の出荷量は平年をやや下回り、価格はやや上昇する見込み。

ニンジン(主産地:千葉、鹿児島)
鹿児島県産は順調に生育しているが、千葉県産は葉枯れと少雨の影響で細めの傾向にある。出荷量は平年を下回り、価格は上昇する見込み。

ハクサイ(主産地:茨城、群馬)
少雨の影響で小ぶりなものが多く、他の葉物野菜の供給減少により引き合いが強まっている。2月の出荷量は平年を下回り、価格は高めに推移する見込み。

キャベツ(主産地:愛知、千葉、神奈川)
過去の高温や天候不順の影響で小ぶりなものが多くなっている。生育は回復傾向にあるが、出荷量は平年を下回り、価格は上昇する見込み。

ホウレンソウ(主産地:茨城、群馬)
一時的な低温と少雨の影響を受けたが、その後の気温上昇で回復。出荷量・価格ともに平年並みとなる見込み。

ネギ(主産地:千葉、埼玉、茨城)
高温や少雨の影響で細めのものが多くなっている。生育は回復傾向にあるが、2月の出荷量はやや少なく、価格はやや上昇する見込み。

レタス(主産地:静岡、茨城、香川、長崎)
少雨の影響で小玉傾向が続いている。生育は回復しつつあるが、出荷量はやや少なく、価格はやや上昇する見込み。

キュウリ(主産地:宮崎、群馬、千葉、高知)
宮崎県産と高知県産は天候不順の影響を受けたが、群馬県産と千葉県産は順調に生育。2月前半の出荷量はやや少なく、価格はやや上昇するが、後半には平年並みに落ち着く見込み。

ナス(主産地:高知、福岡、熊本)
天候不順の影響を受けたが、回復傾向にあり、出荷量・価格ともに平年並みで推移する見込み。

トマト(主産地:熊本、栃木、愛知)
高温や天候不順の影響で小ぶりなものが多くなっている。2月の出荷量はやや少なく、価格はやや上昇する見込み。

ピーマン(主産地:宮崎、茨城、鹿児島、高知)
一部の産地で天候不順の影響が見られたが、全体的に回復し、出荷量・価格ともに平年並みで推移する見込み。

ジャガイモ(主産地:北海道、鹿児島)
北海道産は収穫・貯蔵が完了しており、残量の減少による影響で出荷量は減少し、価格は上昇する見込み。鹿児島県産は天候の影響で出荷が遅れている。

サトイモ(主産地:埼玉、新潟、愛媛、千葉)
埼玉県産と新潟県産の生育は順調だが、愛媛県産は長雨の影響を受けた。全体的に出荷量はやや少なく、価格はやや上昇する見込み。

タマネギ(主産地:北海道、静岡)
北海道産は干ばつの影響で小ぶりなものが多く、出荷量はやや少なく、価格はやや上昇する見込み。

ブロッコリー(主産地:香川、熊本、愛知)
低温や少雨の影響で生育が停滞し、出荷量は減少。価格は上昇する見込み。

2月は多くの野菜で出荷量が減少し、価格が上昇する傾向にある。しかし、ホウレンソウやナスなどは平年並みの価格で推移するとみられるため、家計に優しい選択肢となる可能性がある。

農林水産省では、野菜の消費拡大を目的とした「野菜を食べよう」プロジェクトを推進しており、野菜の栄養価を活かしたレシピを提案している。特に、旬の野菜を取り入れた食事を心掛けることで、栄養バランスのとれた食生活を実現できる。

消費者は今後の天候や市場動向を注視しながら、価格変動に柔軟に対応することが求められる。家計の負担を抑えるためには、比較的価格が安定している野菜を選び、工夫して調理することが有効だ。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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