2024年3月8日
労務・人事ニュース
2023年、日本クルーズ市場の復活―訪問者数と寄港回数が増加
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訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(2023年速報値)(国交省)
2023年を通じて、日本を訪れたクルーズ旅行者の数は、35万6000人に上りました。これは、前年にクルーズ旅行者が皆無だったことと比較して顕著な増加です。また、日本の各港におけるクルーズ船の停泊回数は、前年の約2.5倍にあたる1854回に達しました。
この内訳としては、外国籍のクルーズ船が1264回、日本籍のクルーズ船が590回でした。さらに、外国籍のクルーズ船が停泊した港の数は、2022年と比較して大幅に増え、92港に上りました。これらの数値は、新型コロナウイルスの影響で国際クルーズ運航が一時停止されていた背景から見ると、顕著な回復を示しています。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、2020年3月から国際クルーズ運航は一時的に中断されましたが、2023年3月より運航が再開され、日本へのクルーズ旅行が再び盛り上がりを見せ始めています。
政府は「観光立国推進基本計画」を通じて、2025年までにクルーズ旅行者を250万人、外国籍クルーズ船の停泊回数を2000回超、停泊港数を100港とする目標を設定しています。これらの目標達成に向けて、安全で楽しいクルーズ旅行ができる環境整備に力を入れています。
このように、日本のクルーズ業界は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復を見せ、今後さらなる発展が期待されています。国際クルーズの再開により、日本の観光業界全体にも好影響が及ぶことが予想され、経済的な利益だけでなく、国際的な交流の促進にも寄与すると考えられています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ