2024年5月8日
労務・人事ニュース
2023年度パーソナルトレーニングによる急増する事故209件の調査結果と今後の安全対策
スポーツジム等におけるパーソナルトレーニングによる事故及び健康被害(消費者庁)
2024年4月25日、消費者安全調査委員会は、パーソナルトレーニングサービスにおける事故や健康被害の調査に関する最新の経過を公表しました。この調査は、2023年5月に開始され、個々のトレーニングが原因で発生する事故の詳細な原因と予防策を探求することを目的としています。
近年、パーソナルトレーニングの需要が高まっており、これに伴い事故も増加しています。調査委員会では、これらの事故を防ぐために、個別の事故事例を集め、その原因を分析しています。特に、様々なトレーニング方法におけるリスクを理解し、安全対策を講じることが求められています。
調査では、2018年から2023年までの間に登録された505件の事故情報が分析されています。その中でも、パーソナルトレーニングに関連する209件の事故が特に注目されており、重大な健康被害を伴う事故も確認されています。事故の大半は膝や腰の重傷であり、治療に長期間を要するケースが少なくありません。
調査委員会は、パーソナルトレーニングの提供形態やトレーナーの資格に関する情報も収集しており、業界の質の向上と事故防止策の確立に努めています。これには、トレーニングの効果を最大限に発揮し、同時にリスクを管理するための指針作りが含まれます。
今後の調査では、さらに多くの事故情報や事業者からのフィードバックを元に、事故原因の特定と予防策の策定を行います。消費者が安心してトレーニングを受けられる環境を作るために、継続的な調査と情報の更新が不可欠です。
この調査の進展は、消費者に対するサービスの安全性を高めるとともに、業界全体の質を向上させるために重要なステップとなります。調査委員会は、すべての関係者が事故なく健康的にトレーニングを行えるよう、具体的な指針と対策の提案を行う予定です。
⇒ 詳しくは消費者庁のWEBサイトへ