2024年3月27日
労務・人事ニュース
2024年度以降の再生可能エネルギー買取価格と賦課金単価の詳細発表(経産省)

再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定(経産省)
経済産業省は、2024年度からの再生可能エネルギー源に対する固定価格買取制度(FIT)と固定価格買取プレミアム制度(FIP)の価格設定を発表しました。これにより、再生可能エネルギーに関連する事業者や利用者は、今後の運用計画を立てる上で重要な指標を得ることができます。
2024年度には、太陽光発電、風力発電、地熱発電、水力発電、バイオマス発電といった多様な再生可能エネルギー源が、その規模や設置条件に応じて異なる価格で買い取られることになります。特に注目されるのは、屋根設置や地上設置などの条件により異なる太陽光発電の買取価格であり、小規模な住宅用から大規模な事業用まで、幅広い範囲での価格設定が明らかにされました。
例えば、10kW未満の住宅用太陽光発電では2024年度には15円/ kWhの価格で買い取られることが予定されています。事業用太陽光発電に関しては、設置場所や規模に応じて、8.9円から12円の範囲での価格が設定されています。一方、大規模な再生可能エネルギー発電に対しては、競争入札によって価格が決定されることになっています。
風力発電に関しては、小規模な陸上風力から大規模な洋上風力まで、12円から36円と幅広い価格設定があります。地熱発電や水力発電、バイオマス発電についても、その規模や種類によって様々な価格設定がされています。
さらに、2024年度の賦課金単価も発表され、1kWhあたり3.49円となることが決定されました。これは、一般家庭の電力使用量を基にした計算で、月額1,396円、年額16,752円の費用が想定されています。
経済産業省は、これらの価格設定を通じて、再生可能エネルギーのさらなる普及を促進し、持続可能なエネルギー供給体系の構築を目指しています。再生可能エネルギー事業者や利用者にとって、これらの情報は今後の計画策定において非常に重要なものとなるでしょう。
⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ