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2024年5月19日

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2024年度新入社員意識調査 62.2%が就職活動を順調と回答、定年まで働く意向は21.1%に減少

「2024年度 新入社員意識調査」の集計結果(東京商工会議所)

東京商工会議所によると、最新の調査報告によれば、2024年に入社した新入社員たちの就職に関する意識や社会人としての見通しについて多くの洞察が得られました。この調査は4月2日から4月5日までの間にオンラインで実施され、新入社員研修を受けた1,021名のうち957名が回答し、93.7%という高い回答率を記録しました。

新入社員の就職活動に関して、62.2%の人が「順調だった」と回答しており、これは2019年のコロナ禍以前の調査と比較しても最高の数字です。また、新入社員の就職後のキャリアに関する意識も大きく変わっていることが明らかになりました。定年まで同じ会社で働きたいと考えている新入社員は21.1%にとどまり、これは10年前の35.1%から大幅に減少しています。一方で、転職を考える新入社員は26.4%に上り、これは10年前の11.9%からの大幅な増加を示しています。

社会人生活に対する不安も明らかにされました。ほぼ全員の新入社員が何らかの形で不安を感じており、その中で「仕事が自分の能力や適性に合っているか」が48.9%、「上司や同僚との人間関係」が42.8%、「仕事と私生活のバランス」が40.2%で最も高い割合を示しました。

さらに、新入社員は職場を選ぶ際に誰の意見を重視するかについても興味深いデータがあり、「誰の意見も重視しない」と答えた人が31.2%と最も多く、次いで「親の意見」を重視すると答えた人が30.6%でした。

理想の上司のイメージに関する質問では、新入社員は多様な分野の著名人を挙げており、芸能界からは水卜麻美さん、スポーツ界からは大谷翔平さん、歴史上の人物では織田信長が選ばれています。

この調査結果から、東京商工会議所は、事業の運営をさらに効果的に行うための参考として活用する計画です。これにより、事業所内での人材育成や経営戦略においても新たな視点が加わることになるでしょう。

⇒ 詳しくは東京商工会議所のWEBサイトへ