2025年1月14日
労務・人事ニュース
2024年10月の国内航空旅客数989万人突破!前年同月比3.7%増加
航空輸送統計速報(令和6年10月分)(国交省)
2024年10月の国内定期航空輸送の統計によると、旅客輸送量は989万4000人、貨物輸送量は56万7217トンに達しました。前年同月比では、旅客数が3.7%増加し、貨物重量も17.8%増加しています。特に幹線路線での輸送が活発で、羽田-新千歳、羽田-福岡、羽田-那覇といった主要都市間の路線が輸送量全体を大きく押し上げました。
国内定期航空の座席利用率は82.7%に達し、前年同月比で改善が見られます。幹線路線では85.9%の座席利用率を記録し、特に羽田-福岡間が高い収益性を示しました。一方、ローカル線では座席利用率が79.9%となり、全体平均を若干下回るものの、前年同月比での改善が確認されています。
貨物輸送については、幹線路線が輸送量の大部分を占めており、羽田-新千歳、羽田-福岡などで大幅な増加が見られました。貨物の重量利用率は57.0%で、効率的な輸送が実現されています。
国際航空輸送では、旅客数が173万7000人で、前年同月比15.7%増加しました。2019年同月比ではまだ8.5%の減少が見られるものの、回復基調が続いています。国際旅客の座席利用率は82.1%に達し、全体として安定した需要が確認されています。国際貨物輸送は、重量で13万4646トンと前年同月比で14.4%の増加を記録しました。特に、中国路線や韓国路線、その他アジア地域への貨物輸送が顕著に増加しています。
国内外の航空輸送の回復は、観光需要の復活や経済活動の活性化を反映しており、特に国際輸送の回復が日本の航空業界にとって重要な指標となっています。燃料消費量の増加もこれを裏付けており、国内定期航空では約34万8000キロリットルのジェット燃料油が使用されました。
このデータは、航空業界における経営戦略の策定において重要な指標となります。例えば、国内外での路線配分の最適化や、貨物輸送の収益性向上を図る施策が期待されます。また、座席利用率のさらなる向上に向けたキャンペーンや、観光地へのアクセス改善も課題となるでしょう。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ