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2025年3月4日

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2024年12月の機械受注は1.2%減、2025年の採用市場に影響を及ぼす可能性

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機械受注統計調査報告(令和6年12月実績および令和7年1~3月見通し)(内閣府)

令和7年(2025年)2月19日、内閣府経済社会総合研究所 景気統計部より、最新の機械受注統計調査の結果が公表された。これは、令和6年(2024年)12月の実績および令和7年(2025年)1~3月の見通しを示したもので、民間企業の設備投資動向を把握する上で重要な指標とされている。

公表されたデータによると、「船舶・電力を除く民需」は2024年12月に前月比1.2%減少し、3か月ぶりに減少へと転じた。これにより、景気の先行きを懸念する声が一部で上がっているものの、全体的な基調判断は据え置かれ、持ち直しの動きが続いていると評価された。

機械受注の内訳を詳細に見ると、製造業における受注額は前月比で10.4%減少した。一方、非製造業(船舶・電力を除く)は4.7%増加し、相対的に堅調な推移を見せた。このように、業種ごとに受注動向にはばらつきが見られるものの、一定の回復基調が維持されていると考えられる。

政府による分析によれば、製造業の受注減少は一時的な要因による影響が大きいと見られており、特定の分野において発注が控えられたことが影響していると指摘された。非製造業の増加に関しては、国内インフラ投資の進展やデジタル関連設備の需要拡大が寄与していると考えられる。

また、外需の動向にも注目が集まっている。12月の外需は前月比で8.5%増加し、海外からの受注が回復傾向を示した。特に、アジア市場における需要の高まりが影響しており、今後の成長の鍵となる可能性がある。一方で、世界経済の不透明感が続く中、外需の動向は慎重に見極める必要がある。

官公需の動きも特徴的で、12月は前月比16.6%減少した。これは、前月の大幅増加の反動によるものであり、長期的なトレンドとしては依然として堅調に推移している。政府による公共投資は一定の水準を維持しており、今後も地域経済の支えとなることが期待される。

全体として、2024年12月の機械受注は一部で減少が見られるものの、依然として持ち直しの傾向が続いていると評価できる。特に、非製造業の堅調さや外需の回復がプラス要因となっている。今後の展開については、2025年1~3月の見通しを踏まえながら、企業の設備投資の動向を注視する必要がある。

企業の採用担当者にとって、この機械受注の動向は、今後の人材採用計画にも大きく影響を及ぼす可能性がある。特に、製造業における受注減少が長期化すれば、一部の企業で新規採用の見直しや抑制の動きが出ることが考えられる。一方で、非製造業やデジタル関連の分野で需要が拡大していることから、これらの業種においては積極的な採用が続くと見られる。

現在の雇用市場は、多くの業種で人手不足が続いており、企業は優秀な人材を確保するための施策を強化している。特に、デジタル化の進展により、IT関連スキルを持つ人材の需要が高まっており、採用競争が激化している。こうした環境の中で、各企業は適切な採用戦略を立てる必要があり、機械受注の動向を参考にしながら、中長期的な人員計画を見直すことが重要となる。

企業が採用戦略を策定する際には、以下の点を考慮することが有効だと考えられる。

まず、業界ごとの景況感をしっかりと分析し、自社の事業がどのような影響を受けるかを把握することが重要である。製造業の一部では受注減が見られるが、非製造業では拡大傾向が続いているため、自社の属する業種によって適切な採用計画を立てる必要がある。

次に、人材の確保と育成に向けた長期的な視点を持つことが求められる。デジタルスキルを持つ人材の確保が急務となっている現在、企業は社内研修や教育プログラムを充実させることで、既存の従業員のスキルアップを図るとともに、即戦力となる人材の確保を進めることが求められる。

さらに、採用活動の柔軟性を高めることも重要である。例えば、リモートワークやフレックスタイム制度の導入を進めることで、優秀な人材を惹きつけることが可能となる。特に、IT分野では柔軟な働き方を求める人材が多いため、こうした施策の導入が採用成功の鍵となる。

このように、企業の採用担当者は、機械受注の動向を踏まえつつ、業界ごとの特性を考慮しながら、人材採用の戦略を練ることが重要となる。今後も経済動向を注視しながら、適切な人材確保に向けた施策を講じることが求められる。

⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ

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