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2024年12月19日

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2024年12月25日未明のスピカ食を見逃すな!月と1等星の幻想的な掩蔽現象の観察ガイド

2024年2回目のスピカ食(2024年12月)(国立天文台)

2024年12月25日未明、日本の空では2024年に2回目となるスピカ食が観測されます。この現象は、おとめ座の1等星であるスピカが月に隠される天体イベントです。今年の日本でのスピカ食は8月10日に続いて2度目で、全国的に広範囲で観測が可能です。ただし、北海道の渡島半島南部を除く地域ではスピカは月に隠れることはなく、接近する様子が見られるだけとなります。

今回のスピカ食が起こるのは、冬至を迎えたばかりの12月下旬の未明。東の空に春の星座が姿を現す時間帯にあたります。この日の月は下弦を過ぎた状態で、半月よりもやや欠けた形です。スピカが月に隠れる瞬間は「潜入」と呼ばれ、東京では3時17分頃に起こります。スピカは月の明るい縁(明縁)から隠れるため、肉眼での観察は月の強い輝きによって難しい可能性があります。しかし、双眼鏡や望遠鏡を使うとその瞬間を捉えやすくなるでしょう。

スピカが再び姿を現す「出現」は、暗い縁(暗縁)側から起こります。このとき、月の暗い部分から星が突然現れる様子が観察でき、非常に印象的です。東京では4時13分頃、スピカが再び空に姿を見せます。この現象は地域によって時刻や月の高度が異なり、仙台、京都、福岡、那覇など、各都市ごとに観測条件が若干変わります。

スピカ食と異なり、12月8日に起こった土星食では、土星が月に完全に隠れるまでに時間がかかりました。一方、スピカ食の場合、スピカが点状の恒星であるため、月に隠れる際も現れる際も突然の変化として見えます。この違いは、スピカが地球から極めて遠く、見かけの大きさがほぼゼロに近い点に由来します。なお、スピカは連星であるため、精密な観測では段階的な明るさの変化が確認できる場合もありますが、通常の観察ではその違いはほとんど分かりません。

月による掩蔽(えんぺい)や食と呼ばれる現象は、月が地球の周りを公転する過程で天球上の背景となる天体を隠す際に起こります。この現象は月の通り道である黄道付近に位置する1等星に限定され、代表的な例としてはおうし座のアルデバランやさそり座のアンタレス、今回のスピカなどがあります。これらの星は明るいため、観察しやすい星食が発生することで知られています。

今回のスピカ食を観察する際には、双眼鏡や望遠鏡を用意し、天候や観測場所に注意しながら楽しむと良いでしょう。また、詳細な時間や方角を確認するためには、暦計算室のウェブサイトや天文関連のアプリケーションが便利です。特に「今日のほしぞら」では、代表的な都市の空の様子を調べることができるため、観察計画の立案に役立てられます。

星空観察が趣味の方はもちろん、天文現象に興味を持つ初心者にも魅力的なイベントとなるスピカ食。この貴重な瞬間を見逃さないよう、事前に計画を立ててぜひ観察してみてください。

⇒ 詳しくは大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台のWEBサイトへ

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