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2024年2月23日

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2024年3月施行 機械設備工事賃金の最新動向

令和6年3月から適用する機械設備工事積算に係わる標準賃金について(国交省)

2024年3月より、公共事業の機械設備工事に必要な賃金の基準が新たに更新されます。この変更は、国土交通省が主導する機械設備工事の費用積算の基礎となり、最新の労働市場の動向を反映したものです。具体的には、機械設備関連の作業員の給与に関する最近の調査結果を基に、基準賃金が見直されました。

新しい基準によると、全体の平均賃金は前年度比で5.6%増の29,100円に設定されています。これは、過去12年間で継続して賃金が上昇していることを示し、平成11年度からの統計で最高値を更新したことになります。この結果は、機械設備製作工と機械設備据付工の両職種にわたり、それぞれ29,900円、28,300円という具体的な数値で示されています。

本改定は、公共工事におけるコスト計算の透明性と公平性を高めることを目的としています。また、機械設備工事に従事する労働者の適正な報酬を保証することにも寄与します。この賃金の基準は、公共事業の積算に限り適用されるため、民間企業が自由に設定する給与とは異なります。

賃金の構成は、基本給や諸手当、通勤手当、賞与、退職金など、複数の要素から成り立っています。特に、機械設備製作工の賃金は、これら全てを含む日当り単価で計算されます。一方、機械設備据付工の場合は、退職金を含まない形で日当り単価が設定されています。

さらに、この賃金基準は、労働者に支払われる直接の賃金に関するものであり、法定福利費や研修費用、一般管理費などは含まれていません。これらのコストは、それぞれ製作工の場合は工場管理費、据付工の場合は据付間接費として別途計算されます。

国土交通省では、この賃金基準の改定を通じて、機械設備工事の品質向上と労働環境の改善を目指しています。賃金基準の詳細に関しては、専門の担当者が提供する資料で確認することができます。今後も、業界の動向に合わせた適切な賃金設定が行われるよう、継続的な調査と見直しが求められます。

「令和6年3月から適用する機械設備工事積算に係わる標準賃金について」はこちら

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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