2024年5月7日
労務・人事ニュース
2024年5月1日から6月30日までの2か月間、厚生労働省主導で不正大麻及びけし撲滅運動が展開され、全国で違法栽培の根絶を目指す
「不正大麻・けし撲滅運動」を5月1日から実施(厚労省)
5月1日から、厚生労働省と各都道府県の主催で、国内で発生している不正な大麻及びけしの撲滅を目指す特別キャンペーンが開始されます。この取り組みは、「不正大麻・けし撲滅運動」と題され、6月30日まで続けられる予定です。
昭和35年から継続されているこの運動は、大麻やけしの自生を防ぎ、違法栽培を未然に防ぐことを目的としています。大麻及びけしは、日本国内での栽培が大麻取締法やあへん法により厳しく制限されており、特別な許可を得た者以外の栽培は禁止されています。にもかかわらず、違法な栽培が後を絶たず、特に若年層の間での乱用が社会問題となっています。
令和4年には、国内で大麻に関する犯罪で5,546人が検挙され、そのうち30歳未満が69.2%を占めるなど、若者を中心に大麻関連の犯罪が増加しています。これらの統計は、若者に対する更なる教育と啓発が必要であることを示しています。
この運動期間中、厚生労働省と各都道府県は、自生する大麻やけしの除去活動を強化し、一般市民にもこれらの植物の発見時には速やかに通報するよう呼びかけています。また、インターネットやSNSを活用した啓発活動も展開し、大麻の危険性や法的な禁止についての理解を深めるための資料が全国的に配布されます。
関係機関として警察庁、こども家庭庁、法務省、最高検察庁、財務省税関、文部科学省、海上保安庁が後援しており、国民一丸となって不正栽培や違法薬物の根絶に向けた活動を進めていく方針です。
国民の皆様におかれましては、不正な栽培や自生している大麻やけしを見つけた際には、最寄りの厚生労働局麻薬取締部、都道府県の薬務主管課、保健所、または警察署への通報をお願いします。社会全体での協力が、この問題の解決には不可欠です。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ