労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 2024年7月のカレーライス物価が342円に!前年比14.7%増加で過去最高値更新

2024年9月27日

労務・人事ニュース

2024年7月のカレーライス物価が342円に!前年比14.7%増加で過去最高値更新

帝国データバンク「「カレーライス物価指数」調査(2024年7月)」(2024年9月10日)

2024年7月に帝国データバンクが実施した「カレーライス物価指数」調査によると、カレーライス1食あたりの調理コストが大幅に上昇し、過去最高値を記録しました。この調査は、総務省の「小売物価統計調査」に基づき、カレーライスを調理するために必要な原材料費や光熱費を集計し、1食あたりの総コストを算出したものです。特に、2024年7月のカレーライス物価は342円に達し、2015年以降の過去10年間で最高値を更新しました。前年同月の298円から44円もの増加が見られ、1食あたりのコストが300円を超える状態が12カ月連続で続いています。

この値上がりの主要因として挙げられるのが、カレーライスの材料費の上昇です。特に米の価格が急騰しており、これが物価全体の上昇に大きく影響を与えています。例えば、2024年7月のご飯1食分の費用は101円となり、前年の87円から14円の上昇を見せ、過去10年で初めて100円を突破しました。また、天候不順によるジャガイモや他の野菜類の品薄状態が続き、価格が高騰したことも、カレーライス物価を押し上げる一因となっています。

さらに、牛肉などのカレー具材に関しても、前年同月と比較して28円増加し、211円に達しました。これに加えて、輸入牛肉の価格が引き続き上昇していることや、ジャガイモをはじめとする野菜類の価格が高値を維持していることが確認されました。カレールーの価格は前年の24円から25円へ微増し、水道光熱費に関しては前年と変わらず4円のままで推移しました。

カレーライスのコスト全体を示す「カレーライス物価指数」は、2020年を基準値(100)とした場合、2024年7月には124.8に達し、前年同月比で14.7%の増加を示しています。これにより、14カ月連続でのプラス成長となり、10%以上の上昇幅は2015年以降で初めての現象となりました。この急騰は、家庭の食卓に与える影響が大きく、安価で手軽に調理できるメニューとして人気のカレーライスが、今やその経済性を失いつつあることが伺えます。

また、2024年8月のカレーライス物価は、さらに上昇し1食あたり350円を超える見通しが立っています。これは、東京都区部の物価動向に基づく予測であり、農林水産省が発表した野菜価格の見通しによると、ジャガイモやタマネギの価格が引き続き高値で推移することが背景にあります。特に、ジャガイモやタマネギの高値圏が続く一方で、ニンジンの価格に関しては若干の値下がりが予想されるものの、全体的なカレーライス物価の高騰は避けられないとされています。

こうしたカレーライス物価の上昇は、今後も続く見通しです。特に、米の価格に関しては、数カ月先まで価格の落ち着きが見込めない状況にあり、カレーライス物価は9月以降も最高値を更新する可能性が高いとされています。このため、家計への負担が今後さらに増加することが懸念されます。

帝国データバンクが試算した「カレーライス物価指数」は、単なる消費者物価の一部を示すものではなく、家庭における実質的な食費負担の増加を示しています。特に、カレーライスは家庭の定番メニューであり、これが高騰することは、一般家庭にとって大きな経済的打撃となりかねません。物価の急騰が家計に与える影響を考慮し、今後の物価動向を注視する必要があるでしょう。

この「カレーライス物価指数」は、特に企業の採用担当者や経営者にとっても興味深いデータと言えます。物価上昇が従業員の生活費にどのような影響を与えているかを理解し、給与や福利厚生の見直しを検討する一助となる可能性があります。物価上昇による生活コストの増加が従業員の士気や生産性に及ぼす影響を最小限に抑えるために、賃金調整や食費補助といった対策が必要とされる場面も増えるでしょう。

企業においては、このような物価動向を参考に、従業員の生活環境の変化に柔軟に対応することが求められています。特に、家計への影響が顕著な時期には、適切な支援策を講じることで、従業員の満足度や定着率を高めることができるでしょう。

⇒ 詳しくは帝国データバンクのWEBサイトへ

帝国データバンクトップページはこちら

パコラ通販ライフ