2025年3月13日
労務・人事ニュース
2025年の観光需要に対応!宇佐商工会議所の「うさ食文化サロン」で飲食業の新たな展開へ
有名シェフが宇佐の食材をプロデュース!「うさ食文化サロン」が生み出す新たな名物料理
宇佐商工会議所が主催する「うさ食文化サロン」は、地元の特産品を活用し、地域の食文化を広く発信する取り組みとして注目を集めている。このイベントでは、県内外で活躍する有名シェフを招き、宇佐市産の食材を使った創作料理を実演しながら、参加者と共に試食する機会を提供する。単なる料理イベントにとどまらず、地域の食材の新たな魅力を引き出し、飲食業界における新メニューの開発を支援することを目的としている。
宇佐市は、豊かな自然環境に恵まれ、多種多様な農産物や水産物が生産されている。特に、ブランド米の「しあわせ米」や、駅館川で採れる川ノリ、地元で育まれた麦、大豆、ネギ、スッポン、ドジョウなどは、地元食材の代表格として知られている。しかし、これらの食材の活用方法については、まだまだ未知の可能性が残されている。そこで「うさ食文化サロン」では、フレンチやイタリアンを専門とするシェフが、それぞれの視点から宇佐産の食材を活かした料理を提案し、新たな味覚の創造に挑戦する。
このイベントは昨年10月からスタートし、月に一度のペースで開催されている。これまでに竹田市、大分市、別府市、湯布院といった地域の有名レストランのシェフが登場し、それぞれ独自の技術と感性を活かして、宇佐の食材を新たな形で調理してきた。各回の開催ごとにテーマが異なり、事前の打ち合わせを経て、シェフ自らが「この食材を使いたい」と提案することもある。これにより、イベントごとに異なるアプローチの料理が生まれ、参加者にとっては毎回新しい発見の場となっている。
昨年12月10日に行われた第3回の会では、大分市内のイタリアンレストラン「Ristorante Quindici」のシェフが担当し、「しあわせ米」と駅館川の川ノリを取り入れたコース料理を提供した。このような試みは、宇佐の食材が持つポテンシャルを広げるだけでなく、地元の飲食業者にとって新たなメニュー開発のヒントにもなり得る。イベントの終盤には、参加者からの意見を収集し、シェフからのフィードバックを受ける時間も設けられている。これにより、飲食店経営者やシェフがアイデアを共有し、実際のメニューに取り入れるきっかけを作っている。
2025年に向けて、宇佐市では「宇佐神宮ご鎮座1300年」を迎えることもあり、観光客の増加が見込まれている。これに伴い、地元飲食店は新たなメニューの開発やサービスの充実が求められる状況にある。観光地としての魅力を高めるためにも、「うさ食文化サロン」のようなイベントを通じて、地元の食材を活かした料理を開発し、広く発信することは大きな意義を持つ。特に、インバウンド需要を意識したメニュー作りや、海外からの観光客にも楽しんでもらえる食文化の発展が重要なポイントとなる。
イベントは、基本的に宇佐市の安心院葡萄酒工房「あずま屋」で開催されるが、3月19日の回については、会場が駅川公民館に変更されることが決まっている。この回のみ、アルコールの提供は行われないため、参加者は注意が必要だ。各回の参加定員は20名で、申し込みは先着順。調理の仕込み段階から参加できるため、料理に興味のある人やプロの技を間近で学びたい人にとって、貴重な体験の機会となる。
タイムスケジュールとしては、午後1時30分からスタッフミーティングが始まり、午後2時には調理がスタートする。午後4時30分から一般参加者が来場し、午後5時からイベントが本格的に開始される。食材の説明や調理実演が行われた後、参加者には料理が提供され、試食会が行われる。終了後には評価やアンケートの時間が設けられ、フィードバックを共有することで、今後のメニュー開発にも活かされる仕組みとなっている。
このイベントは、飲食業界関係者だけでなく、料理に興味がある一般の人々にも開かれており、地元の食材を学び、体験する場としても活用されている。宇佐産の食材をどのように活かすか、どのような可能性があるのかを探ることで、地域の食文化をより一層発展させることができる。特に、料理を学びたい若者や、宇佐市で飲食店の開業を考えている人にとっては、実践的な知識を得る絶好のチャンスとなるだろう。
宇佐商工会議所は今後も「うさ食文化サロン」を通じて、地元の食材の魅力を発信し、新たな食の可能性を探求する取り組みを続ける予定だ。これにより、宇佐市の飲食業界がさらに発展し、地域全体の活性化につながることが期待されている。宇佐の食文化を体験し、新たな味の発見を楽しみたい人は、ぜひこの機会に参加してみてはいかがだろうか。
⇒ 詳しくは宇佐商工会議所のWEBサイトへ