2025年1月4日
労務・人事ニュース
2025年大阪・関西万博の日本館で紹介される、未来のネコ型ロボットが案内する循環型ものづくりの世界
日本政府館の「ファクトリーエリア」を紹介します【展示公開 第2弾】(経産省)
2025年大阪・関西万博で注目を集める日本政府館「ファクトリーエリア」では、日本の伝統と最先端技術が融合した「循環型ものづくり」の展示が公開されます。この展示のナビゲーターを務めるのは、日本を代表するキャラクター「ドラえもん」。未来のネコ型ロボットであるドラえもんが、ユニークな視点で展示の魅力を案内します。
このエリアでは、循環経済の考え方を反映した「日本式循環型ものづくり」の精神を体感できる工夫が随所に施されています。近年、世界的に注目される循環経済は、リデュース・リユース・リサイクルの概念を超えて、資源を効率的に使いながら最大限の付加価値を生み出す新たなアプローチを重視しています。日本では、古くから培われた「やわらかい構造」を基盤とした創意工夫が、この考え方に深く結びついています。
「ファクトリーエリア」では、9つの切り口で「やわらかく作る」技術や手法を紹介。例えば、京都府木津川に架かる「流れ橋」は増水時に橋桁が流されることで全体の損傷を軽減する構造を持ちます。この発想は、JAXAの月着陸実証機「SLIM」にも応用されており、着陸脚が衝撃を吸収する設計が機体の安全な着陸を支えています。また、1300年以上続く伊勢神宮の「式年遷宮」では、建物を20年ごとに新しく作り直すことで永続性を保つ「常若」の考え方が受け継がれています。
さらに、展示では3Dプリンターを使ったものづくりの実演も行われます。ファームエリアで使用された藻類を含むバイオプラスチックを原料とし、2台のロボットアームがスツールを製作。この実演を通じて、循環型ものづくりの実践的なプロセスが目の前で展開されます。
「ファクトリーエリア」の協賛には、慶應義塾大学や金沢大学、エス.ラボ株式会社などが参加。日本の技術や発想を結集した展示となっています。このエリアで紹介される技術や考え方は、伝統と革新の見事な融合を象徴しており、万博を訪れる人々に新たな気づきを与えるでしょう。展示の詳細は日本館公式サイトやSNSで公開されており、今後の更新情報にも注目が集まっています。
⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ