2024年12月29日
労務・人事ニュース
2025年1月、地球に最接近する火星を観察する絶好のチャンス!夜空で赤く輝く火星の魅力とは
火星が地球に最接近(2025年1月)(国立天文台)
2025年1月、火星が地球に接近し、夜空を彩る絶好の観測機会が訪れます。火星は地球のすぐ外側を公転する惑星で、公転周期が約687日です。一方で、地球の公転周期は約365日。このため、地球が火星を追い越すタイミングが約780日ごとに訪れ、火星が地球に最接近する絶好の観測時期となります。今回は1月12日にその瞬間がやってきます。
1月12日の最接近時には、火星と地球の距離が約9608万キロメートルまで縮まります。この距離は「最接近」としては比較的遠めであり、火星の見かけの直径(視直径)は約14.6秒角です。これは、2018年の「大接近」で記録された24.3秒角に比べると6割程度の大きさとなります。それでも、この期間の火星は赤みを帯びた輝きを放ち、夜空の中で明瞭な存在感を示します。
さらに1月13日から14日にかけて、月が火星に接近する特別な天体ショーが楽しめます。満月となる1月14日を挟み、火星のそばに明るい月が位置するため、2つの天体が共演する様子は見ごたえがあります。特に13日夜から14日朝、そして14日夜から15日朝にかけては、月と火星の位置関係が微妙に変化する様子が観察可能です。昼間には観測が難しい時間帯もありますが、夜空をじっくり眺めればその変化を楽しめるでしょう。
1月16日には、火星が「衝」を迎えます。「衝」とは、地球から見て太陽の反対側に火星が位置する状態を指します。このとき、火星は日没とともに東北東の空に昇り、夜を通じて観測できるようになります。真夜中には天頂付近に位置し、観測条件が非常に良好です。1月8日から22日までは火星が最も明るく輝く期間となり、約マイナス1.4等級を保ちます。特に1月15日と16日にはマイナス1.5等級と、全天で最も明るい恒星シリウスに匹敵する輝きを見せます。この機会にぜひ夜空を見上げ、赤い星の輝きを堪能してください。
今回の火星観測の好機は、天体の動きや距離の変化による現象を楽しむ絶好のチャンスです。火星が地球に最接近するタイミングを逃さず、月との共演や夜空を照らすその光の美しさを体感してみてはいかがでしょうか。