2025年3月10日
労務・人事ニュース
2025年9月16日~20日、東京で月が木星・金星と次々に接近!夜空に輝く惑星の共演を観察
月が木星、金星が接近(2025年9月)(国立天文台)
2025年9月中旬から下旬にかけて、月が木星や金星に接近する美しい天体ショーが観察できます。この時期、夜空には秋の星座が広がり始め、気温も穏やかで観察しやすい季節となります。天候が良ければ、夜空を見上げながら、月と明るい惑星の共演を楽しむことができるでしょう。
9月16日から17日にかけて、月と木星が接近します。16日の夜20時頃には、月と木星の間隔が約4度まで縮まり、東の空に並んで昇る様子が観察できます。翌17日深夜0時を過ぎると、さらに東の空から昇り、夜明け前にはより高い位置で輝く木星とともに、細くなりつつある月が美しいコントラストを見せるでしょう。木星はマイナス2.0等からマイナス2.1等の明るさを保ち、肉眼でもはっきりと確認できる惑星の一つです。望遠鏡を使えば、木星の縞模様やガリレオ衛星の姿を観察することもできるでしょう。
さらに、9月19日から20日にかけては、細い月が金星に接近します。この時期の金星は、明け方の東の空に低く輝く「明けの明星」として知られ、マイナス3.9等という非常に明るい光を放っています。19日深夜、東京では月の出が2時31分頃となり、金星と約3度の間隔で昇る様子を観察することができます。東の空が開けた場所を選べば、細い月と金星が寄り添う幻想的な風景を楽しむことができるでしょう。
なお、19日にはカナダなどの地域で「金星食」が起こります。これは、月が金星を隠す現象ですが、日本では月がまだ地平線の下にあるため、この現象を直接観察することはできません。それでも、夜明け前の空で金星と月が並ぶ様子は十分に美しく、観察する価値のある光景となるでしょう。
この時期の夜明け前の空では、木星と金星がそれぞれ異なる時間帯に輝き、夜空の移り変わりを楽しむことができます。木星と月の接近が深夜に、金星と月の接近が明け方に起こるため、時間をずらして観察すれば、両方の天体ショーを堪能することができるでしょう。9月22日には新月を迎えるため、月の光の影響が少なくなり、よりクリアな星空を楽しめるタイミングとなります。
天候が良ければ、ぜひこの時期に東の空を見上げて、月と惑星が織りなす天体ショーを観察してみてはいかがでしょうか。