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2025年4月4日

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2025年12月7日、木星と月が最接近!マイナス2.6等の輝きを放つ冬の夜空

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月が木星に接近(2025年12月)(国立天文台)

2025年12月7日の夜、夜空では月と木星が美しく並ぶ光景が広がる。東京では、20時頃に東の空から満月を2日過ぎた明るい月と、マイナス2.6等の輝きを放つ木星が昇り始める。この二つの天体は、夜が更けるにつれて高度を上げ、次第に南の空へと移動していく。そして、日付が変わった8日の3時26分頃には、最も接近した状態となり、寄り添うように輝く様子が楽しめる。明け方までの間、雲がなければ、二つの明るい天体が並んで光る幻想的な光景を観察することができる。

木星は太陽系で最大の惑星であり、マイナス2.6等という非常に明るい輝きを放つため、街明かりの影響がある都市部でも肉眼で十分に見ることができる。この時期の木星はふたご座に位置し、ふたご座の1等星ポルックスと2等星カストルとも近く、これらの星々との位置関係を確認しながら観察するのも興味深い。月と木星はその明るさのため、周囲の星よりも目立ち、一目で見つけることができるだろう。

木星の観察をより楽しむためには、双眼鏡や天体望遠鏡を使うのがおすすめだ。木星の特徴である縞模様や、その周囲を回るガリレオ衛星と呼ばれる4つの大きな衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)を観察することができる。これらの衛星は、毎晩異なる位置に見えるため、数日間にわたって観察すると、木星の周りを公転している様子が実感できる。特に、今回の接近のタイミングでは、木星と月の並びが際立ち、天体望遠鏡を使ってより詳細に観察する絶好の機会となる。

月もまた、望遠鏡を使うことでより詳細な表面の様子を観察できる。満月を過ぎた月は、クレーターや山脈などの地形が斜めから照らされることで、より陰影が強調され、立体的に見えるようになる。特に、月の北側に位置する「コペルニクス・クレーター」や「ティコ・クレーター」などは、特徴的な放射状の模様があり、望遠鏡で観察するとその美しさが際立つ。

この時期の夜空は、冬の星座が東の空から昇り、南の空に広がる季節となる。ふたご座に位置する木星の周囲には、オリオン座やおうし座といった冬の代表的な星座が輝く。オリオン座のベテルギウスやリゲル、おうし座のアルデバランなど、1等星が多く見られる時期でもあるため、木星と月の観察と合わせて、星座を楽しむのも良いだろう。

12月の夜空は澄んでおり、天体観測には最適な季節だが、気温は低くなるため、防寒対策が重要となる。特に長時間の観察を予定している場合は、厚手のコート、手袋、帽子などを準備し、寒さをしのぐための温かい飲み物を用意すると快適に観察を続けることができる。流星群の観察と違い、同じ場所で長時間空を見上げることになるため、冷たい地面に直接座らず、防寒シートや椅子を活用するのも良い。

今回の月と木星の接近は、天体の動きをより身近に感じる機会でもある。普段は何気なく見ている月が、夜ごとに異なる位置に現れることを実感しながら、そのそばに寄り添う木星の姿を観察することで、地球を含めた太陽系のダイナミックな動きを感じ取ることができるだろう。

この天文現象は、天体観察初心者にとってもわかりやすく、興味を持つきっかけとなる現象のひとつである。木星の位置を確認しながら星座の位置を覚えたり、天体望遠鏡を使って惑星や月の表面を観察したりすることで、より深く天文の世界に触れることができる。12月7日から8日にかけての夜、ぜひ夜空を見上げ、木星と月の美しい共演を楽しんでみてはいかがだろうか。

⇒ 詳しくは大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台のWEBサイトへ

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