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2025年2月27日

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3月10日まで 第27回 昭和の町豊後高田おひなさまめぐり!昭和レトロブームが観光市場を牽引!

地域イベントの経済効果とは?おひなさまめぐりが生み出す新たなビジネスと雇用機会

大分県豊後高田市では、毎年恒例となる「昭和の町豊後高田おひなさまめぐり」が開催されている。今回で第27回を迎えるこのイベントは、豊後高田商工会議所を中心に、「豊後高田街並みめぐり実行委員会」が主催し、地域の商店街や住民と連携して行われる。開催期間は2月20日から3月10日までとなっており、昭和30年代の風情を色濃く残す「昭和の町」商店街を舞台に、華やかで趣向を凝らしたひな人形や骨とう品が各店舗で展示されている。

このイベントの最大の魅力は、商店街全体が一体となって「ひな祭り」の世界観を作り上げている点にある。商店のショーウィンドウや店頭に飾られたひな人形は、それぞれの店の個性が反映されており、古くから大切にされてきたものや、年代ごとに異なるデザインのものなど、多種多様なひな飾りが並ぶ。訪れる人々は、単なる観光としてではなく、昭和の時代に思いを馳せながら、ひな祭り文化の奥深さを実感することができる。

昭和の町として知られる豊後高田市の商店街は、レトロな風景が広がる地域で、古き良き日本の商店文化を今に伝えている。かつては活気に満ちていた商店街も、時代の流れとともに変化を遂げ、人口減少や消費行動の変化に直面してきた。しかし、昭和の雰囲気を残しながら新たな観光資源として発展させる試みが進められ、現在では全国から訪れる観光客が絶えないエリアとなっている。この「おひなさまめぐり」も、そんな地域活性化の一環として長年にわたり続けられてきた。

また、今回のイベントでは、ひな祭りに関連した特別企画として、川柳の募集も行われている。募集テーマは「雛」「昭和の町」「巳年」の三つであり、入選者には賞品が贈呈される。商店街の5カ所に投句箱が設置されているほか、はがきやFAX、メールでの応募も可能となっており、地元住民だけでなく遠方の人々も参加できる仕組みとなっている。この川柳企画は、単なるイベントの一部としてではなく、地域の文化や歴史をより深く楽しむための工夫の一つとして位置づけられている。

さらに、昭和の町というコンセプトに合わせ、着物での来場者には特典が用意される店舗もある。着物姿で散策することで、より一層昭和の雰囲気を感じられるだけでなく、写真撮影のスポットとしても人気を集めている。このように、単なる展示イベントにとどまらず、観光と文化体験を融合させた仕掛けが随所に施されている点も、このイベントの大きな魅力である。

豊後高田市は、このような地域に根付いたイベントを通じて、観光資源のさらなる充実を図りながら、地域経済の活性化を目指している。特に、近年では国内外からの観光客が増加しており、昭和レトロブームの影響も相まって、豊後高田市の観光需要は高まっている。こうした背景のもとで開催される「昭和の町豊後高田おひなさまめぐり」は、地域の魅力を最大限に生かしたイベントの一つと言える。

今後もこのような取り組みが続けられれば、昭和の町の魅力をさらに多くの人々に知ってもらう機会が増え、地域全体の活性化につながることが期待される。特に、商店街を中心とした観光のモデルケースとして、全国の地方都市にも参考となる取り組みとなるだろう。

⇒ 詳しくは豊後高田商工会議所のWEBサイトへ