2024年9月27日
労務・人事ニュース
8月の日本国内で発生した主要地震を振り返る!神奈川県西部でM5.3、茨城県北部でM5.1の地震
2024年8月の地震活動の評価(令和6年9月10日公表)(地震本部)
2024年8月、日本では特に注目すべき地震が複数発生しました。8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宮崎県では最大震度6弱を記録しました。この地震により、長周期地震動が発生し、南部の山沿い地域で階級3の揺れが観測されました。また、津波も発生し、宮崎港では51cm、日南市では40cmの津波が観測され、負傷者が出る被害が報告されました。太平洋側の広範囲にわたる津波被害が懸念され、これに伴い多くの地域で警戒が呼びかけられました。
さらに、8月9日には神奈川県西部でマグニチュード5.3の地震が発生し、最大震度5弱を記録しました。この地震により負傷者が出るなど、関東地域にも被害が広がりました。また、この地域ではその後も複数回の地震が発生しており、特に8月14日にはマグニチュード4.2、15日にはマグニチュード4.3の地震が発生するなど、神奈川県西部での地震活動が活発化していることが報告されています。
茨城県北部でも8月19日にマグニチュード5.1の地震が発生し、最大震度5弱を記録しました。この地震は深さ約10kmの浅い場所で発生しており、強い揺れが観測されました。この地域では、2分前にマグニチュード4.8の地震も発生しており、地震活動が頻発している状況です。
また、8月10日にはオホーツク海南部でマグニチュード6.7の地震が発生し、北海道から東北地方にかけて異常震域が観測されました。異常震域とは、震源から遠く離れた場所で揺れが大きくなる現象で、太平洋プレート内部で発生した地震波が伝わったことが原因とされています。この地震は深さ約450kmで発生し、震源に近い場所では揺れは少なかったものの、遠く離れた北海道や東北地方で震度3から1の揺れが観測されました。
地震活動は地域によって異なり、東北地方や近畿・中国・四国地方では目立った活動は見られなかったものの、南海トラフ周辺では注意が必要とされています。特に、8月8日に発生した日向灘の地震は、南海トラフ地震の想定震源域で発生しており、大規模地震の発生可能性が一時的に高まったと報告されています。その後、時間が経つにつれて発生リスクは低下しているものの、引き続き警戒が必要とされています。
日本ではこれらの地震活動に加え、地殻変動も観測されています。特に、2020年12月から地震活動が活発化している石川県能登地方では、2024年1月に発生したマグニチュード7.6の地震に伴い、地殻変動が続いています。この地域では、震源域が広がり、余震活動が継続しており、今後も強い揺れや津波を伴う地震が発生する可能性が指摘されています。2024年8月末までに、震度1以上の地震が18回発生しており、依然として地震活動が活発であることが確認されています。
地震活動とともに注目されているのが「ゆっくりすべり」と呼ばれる現象です。これは、プレート境界の深部でゆっくりとした地殻変動が起きる現象で、長期的な地震リスクに関連しています。特に、渥美半島周辺や四国中部では、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界深部でこの現象が観測されています。これに伴い、微小な地震活動や地殻変動が記録されており、地震予知や防災対策の観点から注目されています。
以上のように、2024年8月の日本国内の地震活動は活発であり、特に日向灘や石川県能登地方、関東地方を中心に大きな揺れや津波被害が発生しています。これらの地震活動は、今後も継続する可能性があり、防災対策の強化が求められています。企業や自治体は、これらの地震活動に対して迅速な対応と事前の備えが必要であり、従業員や地域住民の安全確保に努める必要があります。
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