労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 80%以上の普及率を誇る温水洗浄便座!新JIS規格で性能評価方法がさらに向上

2024年5月27日

労務・人事ニュース

80%以上の普及率を誇る温水洗浄便座!新JIS規格で性能評価方法がさらに向上

日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2024年5月分)(経産省)

2024年5月20日、経済産業省は日本産業規格(JIS)の制定および改正に関する最新情報を発表しました。JISは製品やサービスの品質を確保するための国家規格で、技術の進歩や社会の変化に対応して随時見直しが行われています。今月は、新たに4件の規格を制定し、12件の規格を改正しました。その中から、特に注目すべき2件の規格について紹介します。

まず、温水洗浄便座の性能評価方法に関する規格(JIS A 4424およびJIS A 4422)が制定されました。日本では温水洗浄便座の普及率が80%を超え、世界的にも需要が増加しています。これに対応するため、消費者が求める性能を実現するための評価方法を新たに定めました。

この規格では、温水洗浄便座の快適性や省エネ性能を正確に評価できる試験方法を導入し、さらに「節湯形」という新しい性能区分を追加しました。これにより、メーカーが消費者に提供する製品の性能をより適切に評価でき、快適性と省エネ性能を両立させた製品の開発が期待されます。また、日本は国際規格の改善提案も予定しており、世界中で性能の優れた温水洗浄便座の普及を目指しています。

次に、機械や構造物の振動対策のための新しい測定方法に関する規格(JIS Z 2160)が制定されました。機械や構造物が振動の影響を受けると、その性能や安全性に大きな影響を与えます。

新たに開発された格子投影法を用いた測定方法では、プロジェクターを使って対象物に格子模様を映し出し、振動による模様の変化を観察することで、触れることなく振動の分布を可視化できます。この規格の制定により、振動の測定結果の信頼性が向上し、振動を抑えた製品の開発や、機械や構造物の保守・管理の技術向上に寄与することが期待されます。

このように、JISの制定・改正は、産業の発展と消費者の安心を支える重要な役割を果たしています。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ