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2024年6月17日

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8000人以上が被害に!建設業・製造業・運送業の職場で実施すべき熱中症予防対策 労働災害を防ぐための4つの具体的なアプローチ

【職場における熱中症予防】1-1. 熱中症を正しく知ろう 管理者編(厚生労働省)

職場での熱中症予防対策についてお伝えします。熱中症を正しく理解することが重要です。人間の体には体温が上がると汗をかき、皮膚の温度を上げて熱を体外に逃がす体温調整機能が備わっています。しかし、汗が出ないと皮膚から熱が逃げにくくなり、体内に熱がこもって体温が上昇し、これが熱中症を引き起こします。

熱中症の要因は主に四つあります。まず一つ目は蒸し暑さです。高温多湿で風通しが悪く、太陽光や機械などから放熱のある環境で作業すると熱中症になりやすくなります。二つ目は暑さに慣れていないことです。体が暑さに慣れていないと、うまく体温調整ができず、熱中症になりやすくなります。三つ目は水分と塩分の不足です。汗をかいた後に十分な水分と塩分を補給しないと、熱中症の原因になります。四つ目は長時間の連続作業です。休憩を取らずに身体に負荷のかかる作業を長時間連続で行うと、熱中症の原因となります。

残念ながら、この約10年間で職場で熱中症になり、休業が4日以上必要になった人や、亡くなった人の数は8000人を超えています。特に建設業や製造業、運送業で多く発生しており、死亡者数も同様の業種で多いです。熱中症の発生は5月から始まり、7月と8月がピークとなっています。最近では9月でも最高気温が30度以上の日が多く、注意が必要です。

そこで、厚生労働省は「ストップ熱中症クールワークキャンペーン」を実施し、職場での熱中症予防対策を徹底するよう呼びかけています。このキャンペーンは5月から始まり、特に四つのテーマに重点を置いています。まず一つ目は、熱中症の危険度を判断する目安となる厚さ指数です。この指数は環境省から発表され、テレビやラジオ、ホームページなどで確認できます。二つ目は、体を暑さに慣らして熱中症になりにくい体にするための熱順化です。

暑くなり始めたら、作業時間を短く設定し、徐々に長くする方法が推奨されます。三つ目は水分と塩分の補給です。汗をかいた後は水分と塩分を同時に補給することが重要です。四つ目は、異常時の措置として熱中症の重度分類と応急手当てについての説明です。熱中症は重症度別に1度、2度、3度と三段階に分類され、それぞれに応じた応急手当てが必要です。

管理者や経営者の方々は、職場の熱中症対策を見直し、正しい知識を持って未然に防ぐ対策を行うことが重要です。これで職場における熱中症対策についての説明を終わります。正しい知識を持ち、熱中症を予防しましょう。

6月から急増する熱中症!建設業・製造業・運送業での熱中症予防策と応急手当 作業者が知っておくべき4つの重要なポイント

【職場における熱中症予防】1-2. 熱中症を正しく知ろう 作業者編(厚労省)

職場での熱中症予防対策について、作業者向けに以下のポイントを押さえておきましょう。熱中症を正しく理解することが非常に重要です。人間の体には体温が上がったときに汗をかき、皮膚の温度を上げて熱を体外に逃がす体温調整機能があります。しかし、汗が出ないと皮膚から熱が逃げにくくなり、体内に熱がこもって体温が上昇し、これが熱中症を引き起こします。

熱中症の要因は主に四つあります。まず一つ目は蒸し暑さです。高温多湿で風通しが悪く、太陽光や機械などから放熱のある環境で作業をすると熱中症になりやすくなります。二つ目は暑さに慣れていないことです。体が暑さに慣れていないと、うまく体温調整ができず、熱中症になりやすくなります。三つ目は水分と塩分の不足です。汗をかいた後に十分な水分と塩分を補給しないと、熱中症の原因になります。四つ目は長時間の連続作業です。休憩を取らずに身体に負荷のかかる作業を長時間連続で行うと、熱中症の原因となります。

特に建設業、製造業、運送業で熱中症になる人が多く見られ、死亡する人も多いです。これらの業種では特に注意が必要です。

熱中症を予防するための四つのポイントについて説明します。まず一つ目は、熱中症の危険度を判断するための厚さ指数です。厚さ指数は21から25が注意、28から31が厳重警戒、31から33が危険な状態を示し、33以上になると熱中症になる危険性が極めて高いため警戒アラートが発表されます。厚さ指数は環境省から発表され、テレビやラジオ、ホームページなどで確認できます。

二つ目は、体を暑さに慣らす方法、つまり熱順化です。体が暑さに慣れているとすぐに汗が出て体温が下がるため、熱中症になりにくくなります。暑くなり始めたら作業時間を短く設定し、徐々に長くする方法や、休憩回数を増やす、休憩時間を長くする方法が推奨されます。日常生活の中でもウォーキングやランニング、サイクリングなどの運動を続けることで体を暑さに慣らすことができます。

三つ目は水分と塩分の同時補給です。汗をかいた後は水分と塩分を同時に補給することが重要です。大量の水を一度に飲むと体内の水分と塩分のバランスが崩れて体調不良を引き起こすため、少しずつこまめに飲むことが推奨されます。

最後に四つ目は、異常時の措置についてです。熱中症は重症度別に1度、2度、3度と三段階に分類され、それぞれに応じた応急手当てが必要です。一度は軽症で、意識がはっきりしているが少し様子がおかしい状態です。二度は中等症で、明らかに様子がおかしい状態です。三度は重症で、意識がなく危険な状態です。それぞれの症状に応じた応急手当てを迅速に行い、必要に応じて医療機関への受診を速やかに行います。

管理者や経営者の皆さんは、職場の熱中症対策を見直し、正しい知識を持って未然に防ぐ対策を行うことが重要です。これで職場における熱中症対策の説明を終わります。正しい知識を持ち、熱中症を予防しましょう。

⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ

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