2025年4月4日
労務・人事ニュース
2025年11月2日、十三夜の月と土星が約2.4度まで接近!幻想的な天体ショー
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最終更新: 2025年5月1日 22:32
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月が土星に接近(2025年11月)(国立天文台)
2025年11月2日の夜、東京の空では、満月に近い明るい月と土星が接近する様子を観察することができる。この夜の月は、5日に迎える満月に向かってほぼ丸い形となっており、明るい輝きを放つ。そして、土星は月から約2.4度離れた位置に見え、その明るさは0.8等級となる。満月の見かけの直径の約5倍の距離に位置しているため、肉眼でも容易に見つけることができるだろう。日の入りは16時45分で、月と土星の共演が見られるのはその約1時間後、17時45分頃からである。
この夜は、日本の伝統的なお月見である「十三夜」にもあたる。十三夜とは、旧暦の9月13日の夜に月を鑑賞する風習であり、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれる。今年の中秋の名月は10月6日であり、それから約1か月後に訪れる十三夜は「後の月」として、二度目のお月見の機会となる。日本では、古くから中秋の名月と十三夜の両方を鑑賞することが良いとされ、「片見月」は縁起が悪いとされてきた。そのため、この機会にもう一度秋の夜空を見上げ、月とともに土星を楽しむのも一興だろう。
十三夜の月は、満月とは異なり、少し欠けた形をしている。このわずかに欠けた月の美しさが、かえって風情を感じさせるとされ、日本独特のお月見文化を形成してきた。そして、今年の十三夜は特別なものとなる。なぜなら、そのすぐ近くに土星が輝いているからだ。通常、月の明るさが強いと、周囲の星が見えにくくなるが、0.8等の土星はその明るさを持っているため、肉眼でも簡単に見つけることができる。天候に恵まれれば、月と土星の並びを望遠鏡や双眼鏡で眺めることで、より細かい観察が可能となるだろう。
土星は、その環が特徴的な惑星であり、小型の望遠鏡でもその美しいリングを確認することができる。今回の接近の際には、月の明かりによって星々が少し見えにくくなるかもしれないが、土星の環は十分に観察可能なレベルの明るさを持っている。月と並んで輝く土星をじっくり観察することで、秋の夜空の奥深さを感じることができるだろう。
また、この時期の夜空は、秋の星座が広がる美しい季節でもある。南の空にはペガスス座やアンドロメダ座が見え、東の空からは冬の星座の代表であるオリオン座やおうし座が昇り始める。おうし座には、プレアデス星団(すばる)があり、肉眼でも小さな星の集まりとして見ることができる。十三夜の月明かりがあるため、暗い星々はやや見えにくいかもしれないが、土星の近くに輝く月を背景に、秋から冬へと移り変わる夜空を堪能することができる。
夜が更けると、より多くの星々が姿を現す。11月は流星群の活動も活発であり、おうし座南流星群とおうし座北流星群が極大を迎える時期となる。流星群の出現数は多くはないが、明るい流星(火球)が見られることが特徴である。十三夜の月が輝く中、流星が夜空を横切る瞬間を捉えられれば、それはまた一つ特別な天体観測の思い出となるだろう。
気温が下がり始めるこの時期は、空気が澄んでおり、星の輝きが一層際立つ季節でもある。防寒対策をしっかりと整え、ゆっくりと空を見上げながら、十三夜の月と土星の共演を楽しんでみてはいかがだろうか。月と惑星の接近は、天体の動きを身近に感じられる貴重な機会であり、自然が作り出す美しい瞬間を見逃さないようにしたい。