2025年4月2日
労務・人事ニュース
全国98都市の歴史まちづくり計画が進化!高山市が第3期計画へ移行し、国見町・奈良市が第2期計画をスタート
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最終更新: 2025年5月1日 22:32
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歴史的風致維持向上計画(第2期及び第3期)の認定について(農水省)
農林水産省、文部科学省、国土交通省は、令和7年3月21日付で、高山市の歴史まちづくり計画(第3期)、国見町および奈良市の歴史まちづくり計画(第2期)を、歴史まちづくり法に基づき認定することを発表しました。今回の認定により、全国98都市のうち、第2期計画を完了し第3期計画の認定を受けた都市が初めて誕生し、第1期計画を完了し第2期計画の認定を受けた都市は44都市に達しました。これにより、日本各地における歴史的な町並みの保存と活用がより一層進展することが期待されます。
高山市では、平成30年度から令和6年度にかけて実施された第2期歴史的風致維持向上計画において、歴史的建造物の活用整備事業が進められ、空き家となっていた町家が改修され、地域の活動拠点として利用されるようになりました。また、景観を阻害していた電線を地中化する無電柱化事業が実施され、伝統的な町並みの美しさを維持しながら、安全な歩行空間の確保も進められました。
第3期計画では、江戸時代から続く歴史的建造物の保存・活用を強化するとともに、無電柱化をさらに進め、歴史的景観の再生を図る方針です。加えて、歴史的風致の活用による地域活性化を推進し、日本遺産や農山村集落の歴史文化資産を活かした取り組みを拡大します。地域の祭礼行事や伝統工芸の継承を支援し、少子高齢化が進む中で、文化を担う人材の育成にも注力する計画となっています。
福島県国見町では、平成27年度から令和6年度にかけて実施された第1期歴史まちづくり計画により、道の駅や文化財センター、歴史公園が整備され、観光客の増加が見られました。また、歴史文化遺産の調査に基づき、新たな文化財の指定・登録が進み、地域資産の保護・継承につながる成果が得られました。第2期計画では、文治5年に築かれた国史跡「阿津賀志山防塁」の保存・活用をさらに推進するとともに、旧宿場町や農村集落の歴史的風致を保全する取り組みを強化します。地域の民俗芸能を次世代に継承するための支援を拡充し、住民による協働活動をさらに発展させることで、歴史文化を生かした地域活性化を目指します。
奈良市では、平成27年度から令和6年度にかけての第1期歴史まちづくり計画において、文化財の調査を進め、建造物3件が市指定文化財、45件が登録有形文化財となり、歴史的な町並みの保存と修景事業が大きく進展しました。特に、重点区域において改修された町家や駅舎が観光施設として活用され、市民や観光客の交流の場となりました。第2期計画では、文化財調査や景観保全を継続し、歴史的風致形成建造物の修理・修景事業をさらに拡充します。加えて、多様な主体と連携し、文化や伝統を守りながらその価値を発信することで、観光振興や地域の活性化につなげていく方針です。
歴史まちづくり法は、日本各地の城郭、神社仏閣、武家屋敷などの歴史的な市街地と、それに紐づく祭礼や民俗芸能などの伝統的な文化を地域固有の資産として捉え、保存と活用を促進するために制定された法律です。この法律に基づく認定を受けた都市は、歴史的風致の維持・向上を目的とした取り組みを計画的に進めることができ、地域の魅力を活かしたまちづくりが促進されます。今後も、各地域が伝統を継承しながら持続可能な発展を遂げることが期待されます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ