2025年5月9日
労務・人事ニュース
全国73,133人が参加!令和5年度キャリア支援活動の実施状況を公開
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最終更新: 2025年5月8日 22:32
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令和5年度大学等における学生のキャリア形成支援活動の実施状況について(文科省)
令和5年度における大学・短期大学・高等専門学校でのキャリア形成支援活動についての調査結果が文部科学省より発表されました。この調査は、全国の高等教育機関を対象に実施され、就業体験を伴う教育活動を通じて学生のキャリア意識を高める取り組みの実態を明らかにする目的で行われました。調査期間は令和6年6月から9月で、令和5年度(令和5年4月1日~令和6年3月31日)の活動が対象となっています。全体で1,171校に調査票が配布され、98.1%にあたる1,149校から有効な回答が得られました。
単位認定を伴うキャリア形成支援活動を実施している学校数は全国で696校にのぼり、実施率は59.4%と、前回調査(令和3年度)から引き続き上昇傾向にあります。大学(学部・大学院)に限れば、そのうち64.2%にあたる520校が単位認定を行っており、特に国立大学では実施率が89.5%と非常に高くなっています。参加した学生数は合計で73,133人、これは全国の大学生数全体から見ると約2.4%に相当します。前回の50,899人(1.7%)から大幅に増加しており、キャリア形成支援が教育の中に着実に根付いてきたことがうかがえます。
活動の内容は大きく3つに分類されており、「キャリア教育(タイプ2)」「汎用的能力・専門活用型インターンシップ(タイプ3)」「高度専門型インターンシップ(タイプ4)」という形式で実施されています。このうち、もっとも多くの学生が参加したのはタイプ2で、全体の62.4%を占める37,600人が関与しました。タイプ3では22,629人(37.5%)、タイプ4では53人(0.1%)と、高度専門型の取り組みは依然として限定的です。
実施形式については、コロナ禍で進展したオンライン対応の影響が一部に見られるものの、依然として「実地のみ」の実施が主流です。471校(58.1%)が実地でのみ実施しており、それに次ぐのが実地とオンラインの併用で213校(26.3%)、オンラインのみの実施はわずか67校(8.3%)にとどまりました。参加学生の構成比でも、75.6%が実地形式に参加しており、現場での体験が重視されている実態がうかがえます。
また、活動が集中する時期は夏期休暇中の8月・9月であり、全体の約半数の学生がこの期間に参加しています。活動の実施期間として最も多いのは「1週間~2週間未満」で、各学校種を通じてこの傾向が共通して見られました。
さらに、単位認定を伴わない正課外のキャリア形成支援活動についても注目すべき点があります。これらは大学のキャリアセンターなどを通じて実施されており、参加学生数は21,572人、全体の0.7%を占めました。こちらは前回からやや減少しているものの、学校側が学生の活動を把握・支援する体制が整っていることを示しています。
特筆すべきは、単位認定あり・なしを問わずキャリア形成支援活動を実施している大学は600校にのぼり、全体の74.1%に達しているという点です。これは教育機関がキャリア教育を単なる付加的な取り組みではなく、学修の一環として体系的に組み込もうとしている証でもあります。
今回の調査は、教育現場でのキャリア支援の実態を把握するだけでなく、産学連携や教育政策の立案にも資する重要なデータとなります。今後もこのような支援活動が一層進展し、学生の社会的・職業的自立に向けた基盤づくりが加速することが期待されます。
⇒ 詳しくは文部科学省のWEBサイトへ