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2025年5月4日

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奈良商工会議所女性会が「大和まほろば夢空市 リアル版」を初開催、JR奈良駅前で県産品を対面販売

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地元企業が参加した大和まほろば夢空市、地方創生型人材の採用競争が本格化

令和6年4月6日、奈良商工会議所女性会が主催する「大和まほろば夢空市 リアル版」が、奈良市の玄関口ともいえるJR奈良駅前の「なら100年会館」エントランスで初めて開催されました。この催しは、奈良県内の魅力ある商品や地域資源を紹介するオンライン特設サイト「大和まほろば夢空市」が展開してきた情報発信活動を、対面販売という新たな形に進化させた試みです。サイトでは、地元の特産品や伝統工芸品、宿泊施設、観光資源など幅広いジャンルの商品や情報を紹介し、女性会メンバーが自ら事業者を訪ねインタビューした動画や販売情報なども発信することで、奈良の「ええもん、ええとこ、ええひと」を多面的に伝えてきました。

このたび開催されたリアルイベントでは、同サイトで取り上げている地元の人気商品が一堂に会し、来場者に直接販売されました。そうめんや柿の葉すし、葛餅といった県内各地の定番商品が並ぶ販売ブースには、観光客や地元住民などが多数訪れ、商品の背景や作り手の想いを知るとともに、その場で味わい、購入する機会を得ました。実際に訪れた人々は、商品への関心だけでなく、「この商品がこんな場所で作られているのか」「このお店に行ってみたい」といった地域への関心をも深めていた様子が印象的でした。

もともと「大和まほろば夢空市」は、奈良商工会議所女性会が令和3年度に開催された関西商工会議所女性会連合会総会の奈良大会をきっかけに立ち上げたプロジェクトです。新型コロナウイルス感染症の影響により、本来であれば約1,000人規模で実施される予定だった同大会がリモート開催に変更されたことを受け、奈良の魅力を発信する場を確保するためにオンライン特設サイトが開設されました。大会終了後も参加者や関係者からの好評を受け、女性会の継続事業として正式に運用が開始され、今日に至ります。

サイトでは、「奈良を食す」「遊ぶ・観る」「暮らし」「伝統工芸」「泊まる」といったカテゴリごとに、多彩なコンテンツが展開されています。紹介されている店舗数は実に50件以上に及び、それぞれの商品やサービスについて、女性会メンバーによる丁寧な取材を通じて得られたストーリーが紹介されています。たとえば、江戸時代から続く老舗和菓子店「本家菊屋」、伝統の漆工芸を守り続ける「小西寧子」、さらには東吉野村で過疎対策として始まった手延べそうめんの「坂利製麺所」など、地域の歴史や文化を支える企業の姿を多面的に知ることができます。

このような取り組みは、単に地元産品の販路拡大を目的とするものではなく、地域資源の価値を再認識し、その魅力を内外に発信することを通じて、奈良全体のブランド力を高める試みにもつながっています。また、消費者との接点を増やすことにより、製品やサービスへのフィードバックを直接受け取れるという点も、事業者にとっては大きな利点となっています。

こうした活動の背景には、「女性ならではの視点」が大きく寄与していると言えるでしょう。商品選定や紹介方法、動画編集、ウェブコンテンツの構成などにおいて、柔らかく親しみやすい表現が多く取り入れられており、結果として幅広い年齢層の支持を集めています。これは、観光客や県外からの訪問者にとってはもちろん、地元住民にとっても再発見の機会となり、地域の誇りや愛着を醸成することにも寄与しています。

企業の採用担当者にとって、この「夢空市」のような取り組みから得られる示唆は多いと言えます。まず、地域資源を活かしたビジネスは、単なる利益追求ではなく、社会的価値の創出や地域との共生を目指す経営姿勢が問われるようになっていることが明らかです。これにより、「地域貢献型企業」や「共感型マーケティング」が新たな企業価値として認知されるようになってきています。こうした企業姿勢は、就職活動中の若年層にとっても魅力的に映り、特にZ世代における価値観と一致することが多いという傾向があります。

さらに、地域の伝統産業や地場企業との連携プロジェクトに関わることは、社員のエンゲージメント向上や職務満足度の向上にもつながります。そのため、夢空市のようなプロジェクトに参加経験のある人材や、地域との協働に積極的な人材は、企業にとって新たな価値をもたらす存在となる可能性があります。採用担当者としては、こうした観点から新卒や中途採用時の人物評価において、「地域活動への関与」や「社会貢献経験」といった要素を重視する姿勢が求められるでしょう。

このように、「大和まほろば夢空市」は、奈良の地域活性化にとどまらず、企業の社会的責任(CSR)や持続可能な開発目標(SDGs)との親和性を持つプロジェクトとして、広く参考にされるべき取り組みです。今後、さらにリアルイベントが定着し、販路拡大や交流機会の創出につながることで、県内経済の活性化とともに、地域に根ざした人材の価値がより一層高まっていくことが期待されます。

⇒ 詳しくは大和まほろば 夢空市 – 奈良商工会議所 女性会 運営のWEBサイトへ

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