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2025年5月1日

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福岡県 最大56万2,500円を県が上乗せ支援!IT導入と賃上げの同時支援制度スタート

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福岡県中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金事務局 専用サイト

福岡県は、県内中小企業の業務効率化と賃上げの両立を支援するため、「中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金」の申請受付を2025年4月10日より開始しました。本補助金は、国が実施する「IT導入補助金2025」の通常枠を活用した取り組みに対し、さらに県が上乗せして支援する制度であり、企業の負担を軽減しながら、IT化と人材投資の両立を推進するものです。申請受付は令和8年1月19日までとされていますが、予算上限に達した場合は早期終了の可能性もあるため、早めの準備が推奨されます。

補助金の対象となるのは、国のIT導入補助金2025の通常枠で補助率2/3の採択を受けた福岡県内の中小企業や小規模事業者です。特に、「地域別最低賃金プラス50円以内」で3か月以上雇用している従業員が、全従業員の30%以上であることが要件とされています。これは、単にIT導入を目的とするのではなく、それをきっかけに従業員の賃上げを実現していくという政策的な意図に基づいています。

補助内容は非常に魅力的です。国からの補助率が2/3の場合、さらに県が1/12を追加することで、合計補助率が3/4にまで引き上げられます。これにより、企業の自己負担が全体の4分の1となり、ソフトウェアやクラウドサービスの導入を検討している事業者にとって大きな後押しとなります。補助対象経費はソフトウェアの購入費とクラウド利用料(ただしソフトウェアに限る)で、県の補助上限額は56万2,500円となっています。国の補助金との合計で最大450万円の補助が受けられる点は、IT導入を検討する企業にとって見逃せないメリットです。

申請の手順は段階的に整理されています。まずは、国のIT導入補助金2025の通常枠で補助率2/3の採択通知を受けたうえで、「ふくおか電子申請サービス」から債権者登録を行い、補助金を受け取るための口座情報を申請する必要があります。その後、必要書類を準備し、指定の様式に従って郵送で申請します。申請書類には交付申請書兼実績報告書(様式第1号)をはじめ、別添書類や精算請求書(様式第3号)などが含まれます。申請書類に不備がある場合は補助金の交付が遅れる恐れもあるため、提出前には内容の十分な確認が求められます。

また、補助金の交付後に国のIT導入補助金の一部または全額の返還が生じた場合、福岡県の補助金も返還の対象になる点には十分注意が必要です。このため、国の補助金と県の補助金双方の要件とスケジュールを一貫して管理することが重要となります。

なお、交付申請の取下げを希望する場合には、「交付申請取下げ書(様式第4号)」を提出する必要があります。各種様式や交付要綱は公式ウェブサイト上からダウンロード可能で、随時最新情報を確認しながら申請を進めることが推奨されます。

今回の補助金事務局は、福岡市中央区天神にある株式会社エイチ・アイ・エスが運営を受託しており、問合せについては専用のコールセンターで対応しています。受付時間は平日9時から17時までで、年末年始の12月29日から1月2日までは休業となります。

この制度は単に業務のIT化を支援するにとどまらず、賃上げを促進するという福岡県の地域経済活性化戦略の一環として位置づけられています。特に中小企業にとっては、人材確保や人件費の増加という課題と向き合う中で、ITの活用による業務効率化とともに賃上げの実現に繋げていくことが今後ますます求められます。ぜひこの補助制度を活用し、経営基盤の強化と働きやすい職場環境づくりに取り組んでいただきたいところです。

⇒ 詳しくは福岡県のWEBサイトへ

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