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2025年5月17日

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全国2,600地点の交通量データがAPIで取得可能に、国交省が5月12日から提供開始

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全国の直轄国道の交通量データを取得可能なAPI を公開開始します
~xROAD(クロスロード)の取組として、道路関係データのオープン化を推進~(国交省)

令和7年5月12日、国土交通省道路局は、全国の直轄国道における交通量データをAPIを通じて公開することを正式に発表しました。この取り組みは、同省が進める「xROAD(クロスロード)」プロジェクトの一環であり、道路関連データのオープン化を通じて、政策立案の効率化や民間事業者による新サービスの創出を目指すものです。特に注目すべきは、全国約2,600箇所に設置された常設型およびAI型トラフィックカウンターから取得された方向別交通量データを、インターネットを通じて誰でも無償で利用可能になる点です。

今回公開されるAPIは、全国の直轄国道を対象とし、一定の精度が担保された観測データを5分間隔および1時間ごとの形式で提供します。5分値のデータは、現在時刻の約20分前から最大過去1か月分まで、1時間値は同様に20分前から過去3か月分まで遡って取得することが可能です。これらのデータは、GeoJSONまたはCSV形式で出力することができ、GISソフトや地理院地図といった可視化ツールにも柔軟に対応しています。

APIの利用には事前に利用規約への同意が必要ですが、登録は無料で、提供元は日本道路交通情報センター(JARTIC)となっています。APIへのアクセスを希望する場合は、「国土交通省交通量APIガイダンスサイト」を通じて詳細な仕様や手順を確認することができます。さらに、より直感的に交通状況を確認したい利用者に向けては、「道路データプラットフォーム(道路データビューア)」という地図ベースのビジュアルツールも同時に公開されており、交通量の推移や地点ごとの情報を視覚的に把握することができます。

このAPIでは、観測された日時や時間帯に加え、小型・大型別の上下線交通量、またセンサーの異常状態や欠測情報など、詳細かつ現場に即したデータ項目が揃っており、道路管理業務に限らず物流企業や都市計画に携わる事業者にとっても有用なツールとなることが期待されています。また、観測地点の緯度経度情報も同時に取得できるため、他の地理情報との連携も容易です。

交通インフラの利活用を巡っては、気象情報や人流データとの統合により、災害時の避難誘導や配送ルートの最適化といった実務的な応用が広がっており、今回のAPI公開はその流れを後押しするものです。特に、交通量データがAPIという形でオープン化されることで、スタートアップ企業や研究機関によるAI解析やシミュレーション活用の幅が広がり、公共と民間が協働する形で新たな価値創出が進むことが期待されています。

このように、APIによる交通量データの公開は、デジタル化が進む社会において、道路施策の高度化と効率化を加速させるとともに、新たなビジネスや研究の可能性を切り拓く意義深い取り組みであると言えるでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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