労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 6月8日から8日間限定、林野庁が次世代林業技術を万博で公開

2025年5月17日

労務・人事ニュース

6月8日から8日間限定、林野庁が次世代林業技術を万博で公開

Sponsored by 求人ボックス

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展します~日本のスマート林業を発信~(林野庁)

令和7年5月12日、林野庁は2025年に開催される大阪・関西万博の「食と暮らしの未来ウィーク」において、日本が誇るスマート林業の技術と未来の林業の姿を広く紹介する展示を行うことを発表しました。展示期間は6月8日から6月15日までの8日間で、会場は万博会場内に設置されるEXPOメッセ「WASSE」のイベントホール南側です。この取り組みは、日本の林業が抱える課題とその解決に向けた最先端技術の実用化について、国内外の来場者に対して直接発信する貴重な機会となります。

今回の展示の主なテーマは、スマート林業がもたらす安全性の向上と効率化、そして地球環境への貢献です。林野庁は、「安全に、楽しく森林を育てて、温暖化対策に貢献」というメッセージを軸に、森林資源の循環利用と先進機械の導入によって進化を遂げる林業の今を可視化します。来場者は、視覚的にも体験的にも林業の未来像に触れることができる内容となっており、林業に対する理解と興味を深めることが期待されています。

注目される展示のひとつに、実際の林業従事者が使用しているシミュレーターを用いた大型林業機械の操作体験があります。体験できるのは、伐倒・枝打ち・玉切り・集積作業を一台で行う「ハーベスタ」と、木材の積み込みや運搬を担当する「フォワーダ」の2機種です。これらの機械はホイール式で、森林の中を機動的に移動しながら効率的に作業を進められることが特徴であり、林業の安全性と生産性を大きく向上させるカギを握っています。

また、展示では高さ2.5メートル、重さ1.3トンに及ぶハーベスタヘッドの実物も公開されます。この実機展示により、林業機械のスケールや性能の一端を直感的に理解できるよう工夫されています。さらに、狭い場所や急斜面など、日本特有の複雑な森林地形に対応可能な「遠隔式伐倒作業車」についても紹介されます。こちらは現場の映像に加えて、10分の1スケールのミニチュアをジオラマ上で操作体験することができ、最先端技術の応用例として特に注目される展示の一つとなっています。

このような展示を通じて林野庁が目指すのは、林業が「危険で厳しい仕事」という従来のイメージを払拭し、若年層や技術者層に向けて「やりがいがあり、先端技術に触れられる産業」としての魅力を伝えることです。とくに採用活動においては、現代の林業がICTやロボティクスといった分野と深く関わっていることをアピールする絶好の機会となります。これは、理系人材や地域創生に関心のある人材にとって、新たな職域の選択肢となる可能性を秘めています。

大阪・関西万博における林野庁の取り組みは、産業の最前線で働く人材に対して、自然資源を活かしながら持続可能な未来を築くというビジョンを示すものです。展示期間は6月8日から15日までの1週間強と限られており、関係者や企業担当者にとっては短期間での情報収集と現場視察が求められます。この機会に、日本の林業がどう進化しているのか、そしてその変化がどのように企業の経営や採用戦略に影響を与え得るのかを、実際の展示を通じて確認してみる価値があると言えるでしょう。

⇒ 詳しくは林野庁のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ