2025年5月25日
労務・人事ニュース
令和7年 農薬代の3分の1を補助、ジャンボタニシ防除に東金市が最大支援へ
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最終更新: 2025年5月24日 22:39
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令和7年度東金市ジャンボタニシ防除対策事業補助金
令和7年度、東金市ではジャンボタニシによる水稲への被害を防ぐため、「ジャンボタニシ防除対策事業補助金」の申請受付が始まりました。水稲農家にとって深刻な食害を引き起こすジャンボタニシは、苗の生育期に若芽を食べることで収穫量の減少につながるほか、防除作業の手間や費用も農業経営に重くのしかかります。そこで同市では、農薬代の一部を公的に補助することで、農業者の経済的負担を軽減し、健全な営農活動を支援する体制を整えています。
補助対象となるのは、市内に住所を有し、市税に滞納がない農業者であり、かつ市内で農地を所有または借用し、実際に営農を行っていることが求められます。また、水田活用直接支払交付金の対象者であることも条件となります。これにより、営農実態のある農家に対して公正かつ適切な支援が行われる仕組みです。
補助の対象となる農薬にはいくつかの条件があります。まず、その農薬が登録農薬であることが必要で、農薬取締法第3条の規定に基づき農林水産大臣の登録を受けていなければなりません。例えば、椿油のように登録されていないものは対象外となります。次に、農薬は耕作されている水田で散布されている必要があり、東金市に提出する水稲生産実施計画書に記載されている農地であることが要件です。さらに、令和7年産の水稲に使用された農薬であること、そしてその購入が令和7年1月1日から同年7月31日までの間であることが必要です。
補助金の金額は、使用した農薬の購入費の3分の1以内とされており、千円未満は切り捨てとなります。申請は令和7年5月1日から7月31日までの間に、東金市役所の農政課窓口で直接行う必要があります。申請には、必要書類がいくつか定められており、補助金交付申請書のほか、農薬使用を証明する写真、領収書の写し、認印、振込口座が確認できる通帳の写しなどが求められます。
申請にあたっては注意事項もあります。まず、申請は同一年度につき1回のみ認められており、複数回の申請はできません。また、水稲生産実施計画書に基づいて算出された営農面積と、農薬の規定使用量から判断して、過剰な農薬購入が認められた場合は、補助対象経費が再計算される可能性があります。これにより、制度の適正運用と農薬の適量使用が徹底されるよう設計されています。
この補助金制度は、単なる金銭的な支援にとどまらず、地域の農業を健全かつ持続可能な形で守っていくという視点に基づいて設計されています。害虫による被害を未然に防ぐと同時に、登録農薬の使用や営農記録の明確化を促すことにより、安全・安心な農産物の生産体制を支援する取り組みでもあります。特に、ジャンボタニシのような外来生物による被害は今後も継続して懸念される中、こうした施策の重要性はますます高まっています。
農業者にとって補助金申請は煩雑な手続きと感じられることもありますが、東金市では窓口での書類配布や申請サポートも行っており、初めての方でも利用しやすい制度設計となっています。防除作業の費用が重くのしかかる小規模農家にとっても、この補助金制度は現実的な負担軽減につながる内容であり、活用する価値のある施策と言えるでしょう。
この制度に関心のある方は、早めに必要書類の準備と申請手続きに取り掛かることをおすすめします。予算の範囲内での受付となるため、タイミングを逃さず対応することが重要です。
⇒ 詳しくは東金市のWEBサイトへ