2025年5月25日
労務・人事ニュース
令和7年 最大120万円の補助金で一戸建てを全体断熱改修、仙台市の「ぬく杜」制度が本格始動
- 「駅チカ」/准看護師・正看護師/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年5月24日 22:39
- 「時短勤務可」/准看護師・正看護師/介護施設/駅から近くて通いやすい
最終更新: 2025年5月24日 22:39
- 看護師/他/糟屋郡宇美町/福岡県
最終更新: 2025年5月25日 11:01
- 看護師/福岡県/北九州市小倉南区/下曽根駅
最終更新: 2025年5月25日 11:01
令和7年 仙台市 せんだい健幸省エネ住宅補助金(全体改修向け)
仙台市では、家庭部門における温室効果ガスの排出削減を目的とし、住宅の断熱性能を高めるための改修工事を支援する「せんだい健幸省エネ住宅補助金(全体改修向け)」を令和7年度も実施します。この制度は、単なる省エネ改修ではなく、快適な住環境と健康の維持、さらに地球温暖化対策を同時に実現することを目指しています。市民が長く安心して住み続けられる住宅環境づくりに向けた実効性の高い取り組みとして、多方面から注目を集めています。
補助の対象となるのは、仙台市内に住所を有する個人または事業者で、自らが居住している、あるいは今後居住する予定のある住宅の所有者です。仙台市の市税を滞納していないことが条件とされ、地域社会への基本的な責任を果たしていることが前提となります。対象工事は、令和7年4月1日以降に着手された断熱改修で、一戸建て住宅において外気に接する部位の概ね8割以上を断熱する必要があります。また、その改修により、仙台市独自の省エネ住宅基準「ぬく杜(ぬくもり)」に定められた外皮平均熱貫流率0.48以下を達成しなければなりません。
窓断熱については、熱貫流率1.9以下となる断熱性能が求められ、全体として高い水準の省エネ効果が期待される住宅改修が補助の対象となります。補助金額は、改修部位ごとの断熱基準と施工面積に基づいて算定され、上限額は120万円と設定されています。これにより、高額となりがちな全体断熱改修に対する経済的なハードルを下げ、多くの家庭が実質的に改修に取り組みやすい環境が整えられています。
申請期間は令和7年11月1日から令和8年1月30日までとなっており、期間内に提出された申請が予算の範囲を超えた場合は抽選により交付の可否が決定されます。申請には、「補助金交付申請兼実績報告書」「補助額算定表」「建物写真」「工事写真」など複数の書類が必要となりますが、これらの書類はすべて事前に様式が公表されており、手引きに記載された記入例に従えば、円滑な準備が可能です。
さらに、この制度では、設備の販売や設置を行う事業者による申請手続きの代行も認められており、工事を依頼する際に申請までワンストップで任せられる体制が整えられています。事業者の代行実績は市のホームページ上で公開される仕組みとなっており、透明性と信頼性が確保されています。また、国や県の補助金制度との併用も可能であるため、実質的な自己負担をさらに抑えることができます。ただし、他の補助金が交付される場合は、その額を差し引いた金額が本市の補助対象経費となる点には注意が必要です。
補助金交付後の工事内容や性能についても、市は詳細な写真と証明書の提出を求めており、補助金の適正な運用と制度の信頼性確保に向けた取組が徹底されています。また、住宅の性能向上だけでなく、健康で快適な暮らしを実現するという観点から、地域の住環境改善にも寄与する制度として、自治体の中でも先進的な取り組みと評価されています。
この補助制度は、単に家の断熱性を高めるための支援ではなく、市民の暮らしの質を向上させる包括的な施策の一環として位置づけられており、エネルギー消費の最適化、健康の維持、住宅の長寿命化、そして地域経済の活性化にまで効果が波及することが期待されています。持続可能な社会の構築に向けた取り組みとして、個人住宅所有者だけでなく、関連業界にも多くの関心が寄せられています。
⇒ 詳しくは仙台市のWEBサイトへ