2025年7月2日
労務・人事ニュース
水戸市が最大1万円補助、スズメバチ駆除費用の半額を支援する制度が令和7年度も実施中
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介護職員/福岡県/福岡市早良区
最終更新: 2025年7月3日 06:32
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介護職員/福岡市営地下鉄七隈線/別府駅/福岡市城南区/福岡県
最終更新: 2025年7月3日 06:32
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介護職員/福岡市営地下鉄七隈線/賀茂駅福岡市早良区/福岡県
最終更新: 2025年7月3日 06:32
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介護職員/福岡市営地下鉄七隈線/茶山駅からバス:天神方面より12番乗車「田島」より徒歩約15分/福岡市城南区/福岡県
最終更新: 2025年7月3日 06:32
令和7年 水戸市 スズメバチ駆除費補助制度
水戸市では、市民が安心して暮らせる生活環境を守るために、「スズメバチ駆除費補助制度」を実施しています。この制度は、住宅や土地などの私有地に営巣したスズメバチの巣を専門業者によって駆除した際に、その費用の一部を補助するものです。住宅地におけるスズメバチの被害は年々増加しており、特に夏から秋にかけての繁殖期には攻撃性が増すため、住民にとって深刻な脅威となっています。こうした事態に対応するための行政の支援策として、本制度は非常に重要な役割を果たしています。
補助対象者は、水戸市内で土地または建物を所有、管理、または占有しており、そこに営巣したスズメバチを駆除した方です。ただし、補助対象となるのはスズメバチに限られ、アシナガバチやミツバチなどその他の種類のハチについては対象外とされています。また、駆除は専門の業者によって行われたものである必要があり、個人での駆除活動に対しては補助が適用されない点に注意が必要です。
補助金の額は、駆除費用の2分の1であり、1件あたり上限は10,000円までとなっています。100円未満の端数は切り捨てとされており、補助は駆除の実施と申請が同一年度内で完了することが条件となります。たとえば、令和7年度に駆除を行った場合は、同じ年度内、つまり令和8年3月31日までに申請が必要です。この補助制度は、駆除費用の軽減を通じて市民の安全意識を高め、適切な駆除を促す意図があります。
申請にあたっては、所定の申請書類に加え、本人確認書類(運転免許証や健康保険証等)、駆除費用の領収書、通帳の写し、そして巣の状態が確認できる写真3枚(駆除前、駆除後、巣の周辺状況)が必要です。また、代理人が申請する場合には委任状が必要であり、申請書の記載名義と領収書および振込口座の名義が一致していることも求められます。これにより、不正防止と迅速な審査が実現されています。
申請は郵送では受け付けておらず、消防局消防救助課に必要書類を持参して行う必要があります。受付場所は水戸市役所の4階にある消防救助課消防救助係で、平日8時30分から17時15分までの時間帯に限られています。業務の都合により窓口が混雑する可能性もあるため、時間に余裕をもって訪問することが望ましいでしょう。
また、市では自力で駆除を行う市民のために、スズメバチ駆除用の防護服の貸出も実施しています。貸出は北消防署および南消防署にて行われますが、数に限りがあるため、利用希望者は事前に各署へ問い合わせて確認する必要があります。この防護服の貸出は、専門業者に依頼する余裕がないケースや、小規模な営巣への対応などで活用されており、市民の自主的な対応を後押しする取り組みとして注目されています。
なお、市役所や消防署は駆除作業そのものは行っていません。駆除の実施については必ず民間の専門業者に依頼し、安全かつ適切な方法で行う必要があります。特にスズメバチの巣は、建物の軒下や樹木の枝、ベランダ下など人目につきにくい場所に営巣されることが多く、発見が遅れると被害が拡大するおそれもあるため、早期の発見と対応が重要です。
こうした補助制度の導入は、単に金銭的支援にとどまらず、市民の危機意識を高めるとともに、自治体と住民が一体となって地域の安全を守る姿勢を醸成するうえでも非常に意義深いものです。今後も気候変動の影響などでスズメバチの活動範囲や期間が変化する可能性がある中で、こうした支援制度が持続的に運用されることは、市民の暮らしを守るうえで不可欠な要素と言えるでしょう。
特に企業の施設管理担当者や地域施設を運営する事業者にとっては、利用者の安全確保が最優先事項であり、こうした補助制度を活用することで、迅速かつ経済的な対応が可能となります。夏季に向けてハチの活動が本格化する前に、建物周辺の点検を行い、営巣の兆候が見られた際には速やかな業者依頼と申請準備を行うことが望まれます。
この補助制度を上手に活用することにより、地域全体での安全性の向上が図られ、住民の安心・快適な生活環境の維持につながっていくことが期待されます。行政の支援と市民の意識向上が両輪となり、住みやすいまちづくりの一助となることは間違いありません。
⇒ 詳しくは水戸市のWEBサイトへ