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2025年7月7日

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令和8年2月27日締切、インボイス枠補助金と併用できる目黒区独自の助成金制度

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令和7年 目黒区 インボイス発行事業者支援事業助成金

目黒区では、インボイス制度への円滑な移行を支援するため、区内の中小企業者を対象とした「インボイス発行事業者支援事業助成金」の申請を令和8年2月27日まで受け付けています。この制度は、免税事業者から適格請求書発行事業者へ転換を図る取り組みに対して、国の小規模事業者持続化補助金<一般型>(インボイス枠またはインボイス特例)を活用した際に発生する自己負担分の一部を助成するものであり、区独自の支援策として注目されています。

本助成金の対象となるのは、中小企業基本法に規定される中小企業者であり、法人の場合には区内に本店登記と主たる事業所を有し、個人事業主であれば目黒区内に住所と事業所を有していることが求められます。また、納税義務を果たしていることや、大企業による実質的な経営関与がないこと、暴力団との関係がないこと、風俗関連営業を営んでいないことなどの基本要件も厳格に定められており、公平で適正な助成が実現される仕組みとなっています。

助成額は1事業者あたり最大で10万円が支給される仕組みで、これは国の小規模事業者持続化補助金<一般型>の確定支給額の20分の1に相当します。助成額は千円未満を切り捨てて算出されるため、実際の支給額は国補助金の額によって変動しますが、制度全体として中小規模事業者の負担軽減に大きく寄与する内容となっています。

この助成制度を利用するには、まず国の補助金(インボイス枠または特例)の交付申請を行い、そのうえで区への申請を行うことが条件です。申請時には、インボイス発行事業者支援事業申請書をはじめ、小規模事業者持続化補助金の申請書および添付資料、法人の場合は履歴事項全部証明書や納税証明書、個人事業主であれば開業届や住民票など、複数の書類の提出が求められます。これにより、助成対象の適正性が確認されます。

申請は郵送にて受付が行われており、提出先は目黒区目黒二丁目にある区民センター内の産業経済・消費生活課中小企業振興係となっています。提出期限は令和8年2月27日で、消印有効となっているため、余裕をもって手続きすることが推奨されます。特に、年度末にかけては業務繁忙期とも重なり、申請書類の準備に時間がかかることも想定されるため、早めの対応が重要です。

また、本助成金は一度受給すると再申請ができないため、過去にこの制度の助成金を受けたことがないことも申請要件のひとつとなっています。これにより、広く多くの事業者に支援が行き届くよう設計されています。助成金の支給に際しては、区が提出書類を審査し、必要に応じて追加書類の提出を求める場合があります。申請内容に虚偽や不備があった場合には、交付決定が取り消されることもあるため、正確かつ誠実な対応が求められます。

インボイス制度の導入は多くの事業者にとって大きな制度変更であり、特にこれまで免税事業者であった中小企業にとっては、新たな会計・請求対応が必要となる場面も少なくありません。そうした中で、本助成金は制度対応にともなう経済的な負担を軽減し、円滑な転換を支援する非常に有効な制度です。目黒区内で該当する事業者は、この機会を活用し、制度変更への準備をより確実に進めることが求められます。

⇒ 詳しくは目黒区のWEBサイトへ

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