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2025年7月28日

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令和7年 群馬県と大泉町の連携支援で人件費を軽減!最大20人分の賃上げ支援金に注目

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令和7年 大泉町賃上げ促進支援金

令和7年7月14日から、大泉町では中小企業の賃上げを後押しするための新たな支援策として「大泉町賃上げ促進支援金」の受付を開始します。この支援金は、群馬県が展開する「ぐんま賃上げ促進支援金」に連動して実施されるもので、県からの支給決定を受けた町内事業所に対し、町独自に追加の支援を行う制度です。人材確保の厳しさが増す中で、企業が従業員の処遇を改善する動きに対し、行政が一体となって支援することにより、地域経済全体の底上げを目指しています。

対象となるのは、群馬県の「ぐんま賃上げ促進支援金」の支給決定を受けており、支給対象となる従業員が勤務する事業所の所在地が大泉町内であること、そして町税などに滞納がない中小企業等です。町から支給される支援金額は、対象従業員1人あたり1万円で、最大20人分までが上限とされています。つまり、1事業所あたり最大20万円が交付される可能性があり、県の支援金と併せると合計で最大120万円の賃上げ支援を受けることが可能となります。ただし、これは予算の範囲内での対応となるため、支給件数が上限に達し次第、制度は終了します。

町への申請手続きについては、原則として群馬県の特設申請サイトを通じて県支援金と町支援金の申請を同時に行うことが基本とされており、別途町に申請書類を提出する必要はありません。ただし、県支援金のみを先に申請した場合や、特設サイトで町支援金の申請を行わなかった場合には、町独自の様式第1号(申請書兼請求書)に、県の支給決定通知書の写し、対象従業員一覧、振込先通帳の写しを添えて、大泉町経済振興課へ提出する必要があります。なお、オンライン申請にも対応しており、町のホームページから手続きが可能です。

県の「ぐんま賃上げ促進支援金」そのものについても概要を押さえておくことが重要です。この制度では、令和7年4月1日から同年11月30日までの間に、対象従業員の賃金を前月と比較して5%以上引き上げた県内の中小企業等に対し、従業員1人あたり5万円を支給するという内容になっています。支給対象となる従業員は、正規・非正規を問わず、週20時間以上勤務していることが条件とされており、最大20人分まで、1事業所あたり最大100万円までが上限です。

さらに、この県の支援金を受けるためには、いくつかの要件を満たしている必要があります。たとえば、引き上げた賃金水準を1年間継続すること、法人であればパートナーシップ構築宣言の宣言企業であること、他の賃上げ支援金等を同時に受給していないことなどが条件として定められています。申請期間は令和7年7月14日から12月26日までとなっており、年度末に向けて駆け込み申請が集中する可能性もあるため、該当する企業は早めの手続きを心がけることが望まれます。

今回の町と県による連携支援制度は、単なる金銭的補助にとどまらず、企業が人材確保と定着を進めるうえで、給与改善を積極的に行うという経営姿勢を後押しするものです。特に従業員数が限られる中小企業にとっては、1人あたり6万円の支援が大きな原資となり、正規雇用の強化や長期的な労働環境の改善に向けた第一歩として活用できる制度です。採用競争が激化する現在、待遇改善への投資は単なるコストではなく、持続的な経営戦略として見直されており、本支援制度の利用はそれを加速させるきっかけにもなるでしょう。

従業員の士気向上や地域への定着にもつながる賃上げ支援策。制度の枠組みを正しく理解し、必要な準備を整えたうえで早めに申請を進めることが、企業経営にとって今後の成長と安定を確保する鍵となります。今後も企業の現場に即した柔軟な支援策が期待されますが、今回の取り組みはその先駆けとして注目すべき内容です。

⇒ 詳しくは大泉町のWEBサイトへ

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